2020年10月 1日 (木)

中井女流六段が挑戦決める

20201001a

中井女流六段が石本女流初段に勝ち、挑戦を決めました。投了図以下は▲3九玉△2七桂▲2九玉△1九香成までの詰みとなります。終局時刻は15時21分。消費時間は両者2時間。中井女流六段がリードを奪ってから、手堅い指し回しで圧倒しました。中井女流六段は女流タイトル挑戦の最年長記録を更新。タイトル戦登場は2007年の女流名人戦以来13年ぶり。本棋戦では2004年の第12期以来、16年ぶりの三番勝負登場になります。

(文)

両者一分将棋に

20201001_87図の▲8二歩成で両者とも一分将棋に入りました。形勢は、玉形の差が大きく、中井女流六段が勝ちに近づいている模様です。

(玉響)

戦線拡大

20201001_71図は14時20分頃の局面。2筋に駒柱ができています。ここで、石本女流初段は▲1五歩と突いて端に手を求めました。先手は2六竜が攻めに活用できないと苦しくなってきますが、現状はすぐに働かせる手段が難しそうに見えます。

A7303150_2(石本女流初段)


(玉響)

駒得VS飛車の働き

20201001_59

図は13時20分頃の局面。駒割りは▲金△銀桂香で後手の駒得ですが、飛車の働きでは先手に分があります。8一桂と9一香が遊んでいることを加味すると、まだ難しい形勢といえそうです。A7303123(中井女流六段)

(玉響)

対局再開

A7303149

A7303127

A7303145

A7303168(再開後の一手は▲7四歩だった)

A7303172_2

(玉響)

昼食休憩

20201001_38この局面で石本女流初段が20分使って昼食休憩に入りました。消費時間は、▲石本54分、△中井1時間5分。昼食注文は両者ともなし。対局は12時40分から再開されます。

A7303116(昼食休憩時の特別対局室。石本女流初段が残って考えていた。中井女流六段も12時5分には着座し、休憩中とは思えない空気だった)

(玉響)

強気な選択

20201001_32

図は11時20分頃の局面。後手が銀取りに歩を打ったところです。
▲6五同銀と▲7七銀の2択ですが、石本女流初段の選択は前者でした。△9九角成と香をダイレクトに取られてしまいますが、成算ありと判断したようです。

A7302952(朝の石本女流初段)

(玉響)

カテゴリ