2020年11月 5日 (木)

対局開始

里見倉敷藤花の振り歩先による振り駒の結果は歩が3枚。里見倉敷藤花の先手に決まりました。定刻の10時に対局は開始されました。

Satomi01 (先手の里見香奈倉敷藤花)

Nakai01 (後手の中井広恵女流六段)

Ue01 (駒を並べる両者)

両者は2015年6月以来の対戦となります。対戦成績は6勝6敗。

(飛龍)

本日の予定

本日の大阪市は晴れ。スケジュールは以下のとおりになっています。おやつのお菓子は朝からそれぞれの控室に用意されています。本日もよろしくお願いいたします。

10:00 対局開始
11:00 おやつ(飲み物)
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
??:?? 終局

Asa3(大阪は晴天に恵まれた)

(飛龍)

第28期三番勝負は11月5日(木)関西将棋会館で開幕

里見香奈倉敷藤花(女流四冠)に中井広恵女流六段(フリー棋士)が挑戦する第28期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負は11月5日(木)に大阪市福島区の関西将棋会館で第1局が行われます。対局開始は10時。持ち時間は各2時間(チェスクロック使用)。切れたら1手60秒未満の着手。先後は里見倉敷藤花の振り歩先で決まります。立会人は小林健二九段、記録係は北村桂香女流初段がそれぞれ務めます。
中継は棋譜・コメントを武蔵記者、ブログを飛龍が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

Asa1 (朝の関西将棋会館)

(飛龍)

2020年10月 1日 (木)

第28期倉敷藤花戦 三番勝負の日程

第1局 11月5日(木)「関西将棋会館」
第2局 11月21日(土)岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」
第3局 11月22日(日)岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」

本局の中継は以上で終了いたします。ご観戦くださいまして、ありがとうございました。


(玉響)

インタビュー

感想戦終了後、中井女流六段は報道陣からのインタビューに答えました。

A7303363

――いまのお気持ちは。
中井 挑戦者になることを目標にしていたので、タイトル戦に久しぶりに出られてうれしいです。

――2006年度以来のタイトル戦登場です。
中井 自分でも、いつタイトル戦に出たのか思い出せないくらい。それだけ若手が増えて強くなった、こちらが衰えてきたことの証かなと。弟弟子のおじさん(注:木村一基九段のこと。佐瀬勇次名誉九段門下の同門)も頑張っているので、おばさんも頑張らないと、という感じです。

――木村一基九段の影響は大きかったですか。
中井 挑戦者になってタイトル戦で戦うのはすごいことだなと思っていましたし、特に注目されたタイトル戦だったので、刺激を受けました。

――今回、挑戦できた要因は。
中井 わからないです(笑)。正直。本局もちょっとよさそうと思っていましたが、最後まで自信がそんなに持てていたわけではないですし。

――以前から将棋の勉強法は変えましたか。
中井 コンピュータの影響で、修行時代の昭和の将棋、平成の将棋とは、戦型や感覚的なものがだいぶ違ってきているので、ついていくのが大変というところはあります。

――中井さんの挑戦で勇気づけられるファンもいると思います。どのような将棋を見せたいですか。
中井 里見さんは若い頃から渋いというか、老獪な指し方もするというか、そういうところがあったので、こちらは逆に若い将棋で対抗したいなと。里見さんはいろいろな戦型を指すので、自分なりに研究して全力でぶつかっていきたい。相手が強いので、正直難しい戦いだとは思います。せっかくいただいたチャンスなので、いい将棋を指して結果がうまくついてくるようにしたいなと。

――里見さんとは6勝6敗。そのあたりの意識は。
中井 互角とは思っていない。最近は全然対戦がなく、こちらが勝ち上がっていかないと当たらない。久しぶりに対局ができることはうれしい。吸収できる部分が多いと思うので、貴重なタイトル戦になると思っています。

――初めてタイトル戦に出られたのが13歳で最年少記録になっています(注:1983年4月開幕の女流王将戦三番勝負)。また最年長でタイトル戦に出られることに、どのような思いがあるか。
中井 一番最初のタイトル戦は遥か昔のことで、それから40年近くたっているので、年月とともにいろいろなことがあったなあと。正直、ずっとタイトル戦から遠ざかっていて、若くて強い女流棋士がどんどん出てきて活躍しているので、年齢的にタイトル戦に出るのは厳しいのかなとも思っていた。そういう意味ではすごくうれしいです。

A7303425

(インタビュー書き起こし=文)

(玉響)

感想戦

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A73032382

(玉響)

終局直後

A73032032(終局後、主催紙によるインタビューが行われた)A73032023

【中井女流六段の談話】

――倉敷藤花戦の番勝負に進むのは2004年以来、16年ぶりとなります。
「年齢的にも厳しいかなと思っていたんですけど、チャンスがきたので、頑張りたいと思います」

――一局を振り返って
「香を取れれば少しいいのかなと思っていたんですけど、堂々と▲同銀(33手目)と取られてしまったので……。形勢判断がよく分からなかったです」

――最初は想定通りだったのでしょうか。
「石本さんはいろいろな将棋を指されているので、正直、どんな戦型になるか予想がつかなかったです」

――よくなったと思ったところは。
「終盤、上部が手厚くなって、先手玉が見えやすい形になったところは何とかなるのかなと」

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【石本女流初段の談話】
――一局を振り返って。
「まだ陣形が完成していないので、(後手からの)仕掛けはやりづらいかなと思っていました。香を取らせてる間に堅さを生かしてさばければと思いましたが、じわじわ駒損が響いて手厚く指され、食いつけそうで食いつけなかったです」

――最初の流れは思った通りでしたか。
「若干、想定していた形とは違っていたんですけど、三間飛車でいこうというのは決めていました」

――もう少しでタイトル初挑戦というところでした。今後の抱負は。
「挑戦者決定戦まできたのは初めてで、チャンスと思っていたんですけど、実力が足りなかったと思うので、またこの舞台にチャレンジできるように頑張りたいです」

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(玉響)

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