(主催者挨拶:伊東香織・倉敷市長)
「将棋を愛する皆様にお集まりいただきまして、おかげさまで第30期を迎えました。倉敷市出身の大山康晴十五世名人が将棋の振興に務められ、いまの倉敷市の将棋のまちができました。今年は大山先生没後30年の節目でもあります。本年は第80期名人戦も誘致いたしました。夏には小学生倉敷王将戦を、そして秋には倉敷藤花戦を開催しております。また来年は大山先生の生誕100年となります。倉敷はこれからも将棋のまちとしてがんばってまいります」
(主催者挨拶:松田正己・山陽新聞社代表取締役社長)
「大山康晴十五世名人の功績をたたえて作られたタイトル戦が第30期を迎えられたのも、関係者の皆様、将棋ファンの皆様の支えがあってこそでございます。今回もお越しいただいている清水市代常務理事には、デニムの和服をお召しになられているとのことです。私もデニムのスーツを持っているので、着てくればよかったと思っているところです。今回は里見倉敷藤花、西山挑戦者によるタイトル戦です。里見倉敷藤花は高校生のときにタイトルを取られて、今回は8連覇がかかっています。西山挑戦者は女王を5期獲得されて永世女王となられ、女流王将との二冠で、女流棋界の頂上決戦となりました。第1局は関西将棋会館で行われて里見倉敷藤花が勝たれました。明日の第2局は3年ぶりに公開対局が行われます。本当に楽しみです。毎年言っていますが、両方に勝っていただきたいです」
(主催者挨拶:清水市代・公益社団法人日本将棋連盟常務理事)
「第30期を迎えるということで、デニムの和服をまとわせていただきました。倉敷は心のふるさとで、身も心も倉敷一色で参りました。今年の5月にもここ倉敷に里帰りいたしました折に、美観地区で女流棋士による多面指しイベントが行われておりました。そうしましたら伊東市長に『市代さん、見に行きましょう』と言っていただいて行きましたら、大変驚きました。何に驚いたかと申しますと、会場に行くと、多くの方が熱心に対局の様子を見守っておられて、人だかりができていたんですね。ところが伊東市長が現れた瞬間に皆さんがカメラを伊藤市長に向けまして、『市長さん』『香織ちゃん』と呼ばれて、遠くからも声をかけられていらっしゃいました。アイドルのような人気ぶりを改めて実感できて、市民に愛されているのだと思いました。私も伊東市長を見習いながら理事職を務めてまいりたいと思いますので、ご指導よろしくお願いいたします。倉敷市文化振興財団の皆様には、いつも対局者にお気遣いをいただき、気持ちよく対局に向かえるようにご配慮いただいております。山陽新聞社様には今年の夏に里見倉敷藤花が大きな挑戦(注:棋士編入試験のこと)をしたときにも応援も込めて大きく取り上げていただき、また西山挑戦者が挑戦を決めたときにも大きく取り上げていただきました。また第30期の節目に大きく紙面を割いていただいて特集記事を組んでいただいたとのこと、ありがとうございます。持ち時間2時間、また公開対局は独特の雰囲気があります。皆様、明日は初手から注目していただいて、ご覧いただければと思います」
(翔)
第2局は午後から対局を公開します。申し込み不要です。
【第2局公開対局】
11月26日(土)岡山県倉敷市「芸文館」ホール
事前申し込み不要、無料
開場 11:45
開演 12:45(対局再開は13:00の予定)
終局まで対局を公開します。
第2局の大盤解説会は事前申し込み制で、既に締め切られています。
【第2局大盤解説会】(当日受付はありません)
11月26日(土)岡山県倉敷市「芸文館」アイシアター
開場 12:30
開演 13:30
料金 500円
解説 大橋貴洸六段
聞き手 石本さくら女流二段
いずれも、新型コロナウイルス感染予防のため、ご来場の際には以下の点にご協力ください。
(1)会場内では必ずマスクを着用
(2)咳エチケット、手洗い・手指の消毒の徹底
(3)人と人との距離(ソーシャルディスタンス)の確保
(4)疑似症状がある場合は来場を控えてください(咳、発熱、呼吸困難、味覚障害など)
第2局で西山朋佳女王・女流王将が勝って1勝1敗となった場合、第3局の大盤解説会は当日受付となります。
【第3局大盤解説会】(1勝1敗の場合のみ開催。当日受付)
11月27日(日)13時開演 岡山県倉敷市「芸文館」ホール ※第2局と会場が異なります。
料金 500円
解説 大橋貴洸六段
聞き手 石本さくら女流二段
最新情報はアルスくらしき公演・イベント情報にてご確認ください。
(翔)
みなさんこんにちは。里見香奈倉敷藤花(女流五冠)に西山朋佳女王・女流王将が挑戦する第30期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負、第2局は11月26日(土)に岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われます。里見倉敷藤花は勝てば8連覇達成となります。また西山朋佳女王・女流王将が勝てば1勝1敗となり、翌27日に同所で第3局が行われます。
第2局の対局開始は11月26日(土)10時、持ち時間は各2時間(チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満の着手)。先手は里見倉敷藤花。昼食休憩は12時~13時です。
立会人は斎田晴子女流五段、記録係は佐々木海法女流1級が務めます。
本局の模様は棋譜・コメントを飛龍が、ブログを翔が担当してお届けいたします。また、現地控室で有森浩三八段がネット中継向けに解説します。どうぞお楽しみに。
【主催:倉敷市】
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/
【主催:倉敷市文化振興財団(アルスくらしき)】
http://arsk.jp/
【主催:山陽新聞社】
https://www.sanyonews.jp/
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/30/kurashikitouka202211260101.html
(里見香奈倉敷藤花)
――本局を振り返って。
里見 終始こちらから動いていく展開でしたが、あまり成算があったわけではなかったです。もう少しゆっくりめに局面を動かしていくべきだったと思います。善悪はよく分からなかったですね。終盤が難しかったので、そのあたりの判断がよかったかどうか怪しいです。
――次局の抱負は。
里見 次は先後も決まっていますので、できる準備をしたいです。
――倉敷市で久々の公開対局。
里見 地元の方々や岡山の方々に応援にきていただけるので、非常に楽しみにしております。自分の力を出しきれるように頑張りたいと思います。
(西山朋佳女王・女流王将)
――本局を振り返って。
西山 攻められる展開から始まって、途中で攻め合いに切り替えたのですが、そのあたりで判断を誤ってしまったのかなと。
――次局の抱負は。
西山 久しぶりに倉敷に伺いますが、それについては純粋に楽しみです。次局は少し日が空きますので、しっかりと準備して挑めたらと思います。
――倉敷市で久々の公開対局。
西山 リアルタイムでご観戦いただけるということで、相応しい将棋が指せればと思います。変わらず頑張りますので、ご注目いただけますと幸いです。
(虹)