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2022年11月

2022年11月 2日 (水)

終局直後の様子

Img_3062b(荒波のような激しい展開から、里見倉敷藤花がうまくまとめ上げた)

Img_3078b(西山女王・女流王将は得意の攻め合いに持ち込むも届かず)

Img_3109b(感想戦の前に、主催者インタビューが行われた)

(虹)

里見倉敷藤花の勝利

Kurashikitouka202211020101104第30期倉敷藤花戦三番勝負第1局、▲西山朋佳女王・女流王将-△里見香奈倉敷藤花戦は、14時42分、104手で里見倉敷藤花の勝ちとなりました。消費時間は▲西山1時間43分、△里見1時間57分(チェスクロック使用)。第2局は11月26日(土)に岡山県倉敷市「倉敷芸文館」で指されます。

(潤)

里見倉敷藤花が優勢に

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畠山鎮八段が「互いにブレーキを踏んでいない」というように、引かずの寄せ合いになりました。現局面は里見倉敷藤花が優勢以上で、以下▲5七歩には△4四桂や△3五歩から攻めが続くといいます。後者については本譜の△5四飛と回る前にも指せたことから、△4四桂のほうが自然なようです。

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(虹)

激しい寄せ合い

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ここまでの進行について、畠山鎮八段に振り返っていただきました。

「予想した展開では互いになかったと思います。ただ類似形があったり、経験だったりで進めています。昼食休憩まで激しい競り合いが続きましたね。先手の西山さんが自玉近辺の駒を盛り上げて手厚さを主張にする戦い方、後手の里見さんが攻めていく将棋です。途中は先手のほうが危なく見えましたが、71手目▲5五歩△同金▲4四歩がよかったのか。本来は遊びそうだった1七銀が、これだけ激しい展開になって詰む詰まないが絡むと、守りによく利いて輝いてくると思いますよ」(畠山鎮八段)

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ただしここから数手進むと「後手が読みきっているのか」との声。一直線の寄せ合いに突入しています。
「互いにひるむことなく目一杯ですね。第1局からここまでの叩き合いになろうとは」(畠山鎮八段)

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(虹)

大阪市内の風景

Img_2032 (秋の風物詩、甘い香りが特徴のキンモクセイ)

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Img_2047(緑が秋色に染まる頃)

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Img_2702 (今朝の淀川)

Img_2618 (先日の夕暮れ時。本記事の写真は、市内各所でそれぞれ10月下旬以降に撮影)

(虹)

らしい一着

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対局再開から数手進み、里見倉敷藤花が持ち歩の多さを主張としていったん陣形を整えたのに対し、図の▲3四歩について「玉頭を手厚くした、西山さんらしい突き出し」と畠山鎮八段が評しています。直前の68手目△2二角をとがめようとした意味があるようです。

Img_2856(初手▲7八飛を着手する西山女王・女流王将)

(虹)

対局再開

Img_3010(12時55分、西山女王・女流王将が対局室に戻ってきた。12時22分という早い時間にもいったん戻ってきており、熟考の姿勢になっていた)

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Img_3033(対局再開の2分前、里見倉敷藤花が上座に)

Img_3034(13時になり再開が告げられたが、里見倉敷藤花はすぐには指さなかった)

(虹)

昼食メニュー

Img_2949(サービスランチは揚げ物がてんこ盛り)

Img_2934(里見倉敷藤花の注文。白米量はこれより少ないものが運ばれる)

Img_2975(親子丼は半熟玉子がよい具合)

Img_2963(西山女王・女流王将の注文)

(虹)

昼食休憩

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12時、図の局面で昼食休憩に入りました。消費時間は▲西山51分、△里見1時間7分。昼食の注文は、里見倉敷藤花が「海老フライ&カニクリームコロッケ盛り合わせ(白米小盛)」(レストランイレブン)、西山女王・女流王将が「親子丼」(やまがそば)。対局は13時に再開します。

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(虹)

後手の積極策

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両陣とも整い、いよいよ開戦です。継ぎ盤で検討していた畠山鎮八段は少し前の局面で「△3六歩ならば激しくなりますよ」と話していましたが、実際にそう進みました。

「ここまでくればリズムで、音感みたいなものです」(畠山鎮八段)

Img_2862(4手目△4二銀を着手する里見倉敷藤花。現局面では後手番ながら積極的に踏み込んだ)

(虹)

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