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2021年10月11日 (月)

終局直後

Dsc_4710(インタビューに答える伊藤四段)

【伊藤四段の談話】

――2連勝で決めた感想について
伊藤 いまはホッとしています。

――一局を振り返って
伊藤 序盤はぎこちない陣形になってしまって、あまり面白くないのかなと思っていたんですけど、△1四歩(48手目)~△1三角でその形が解消できたので、少し盛り返したのかなと思っていました。

――長考した△4二飛(40手目)の辺りは
伊藤 △4二飛は予定変更だったので、そこはあまり自信を持っていなかったんですけど、相手も考えられていたので、結構大変な形勢なのかなと思っていました。

――リードを広げたあと、どの辺りで手応えを感じたか
伊藤 △5八同飛成(100手目)と切って△7八角成と成って……。最後ですけど、1手、勝っているのかなと思いました。

――三番勝負全体を通じて
伊藤 2局通してそんなに大きな悪手はなく指せたのかなと思っています。

――新人王を獲得したことについて
伊藤 やはりホッとしているというのが正直なところです。

――次の目標は
伊藤 一つ結果を残すことができたので、具体的なものはないんですが、いろんな棋戦で活躍できればと思います。

Dsc_4715

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Dsc_4737 (古賀四段は残念ながら三番勝負を2連敗で敗退)

【古賀四段の談話】

――長考して▲2六飛(41手目)と浮いたところは
古賀 △4二飛と回られるまでは、こちらもまずまずの序盤かなと思っていたんですけど、どう対応すればいいのか分からなくて。本譜は妥協した対応になってしまったんですけど、もう少しうまい対応をしないといけなかったのかなと思います。

――三番勝負全体を振り返って
古賀 2局とも勝負どころで間違えてしまったのかなと思うので、そこは残念です。こちらがあまり見えていない手を多く指されて、かなり力の差を感じました。

――三番勝負で得らえたものは
古賀 なかなか皆さんに注目してもらうことは少ないので、決勝までこられて、たくさんの人に応援してもらって、貴重な経験ができたと思っています。

Dsc_4734
(写真=銀杏、書き起こし=玉響)