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第52期新人王戦決勝三番勝負第2局▲古賀悠聖四段-△伊藤匠四段戦は、10月11日(月)に東京都渋谷区「将棋会館」の特別対局室で行われます。第1局は先手の伊藤四段が古賀四段に勝ちました。
対局開始は10時。昼食休憩は12時から12時40分です。持ち時間は各3時間。本局の先手番は古賀四段です。立会人は伊藤果八段、記録係は吉田響太初段(所司和晴七段門下)。
しんぶん赤旗の観戦記は、渡辺弥生女流初段が担当します。
中継は棋譜・コメントを玉響、ブログを銀杏が担当します。よろしくお願いいたします。
(銀杏)
――いまの気持ちは?
伊藤 そうですね。1つ勝ててホッとしているところです。
――本局を振り返って?
伊藤 ▲9五歩(43手目)△同歩▲9三歩から思いきって仕掛けていったのですが、その成否がどうだったか、分かっていませんでした。▲5六歩(51手目)と突いたところで後手の対応が難しい気がしました。
――どこまでが研究範囲?
伊藤 結構、類型が多い将棋なので、まったく同じ形を調べていたわけではありませんでしたが、本譜の仕掛けも筋としてはあるのかなと思っていました。
――手応えを覚えたのは?
伊藤 (63手目▲8七同金で)銀桂交換になったのですが、後手陣がバラバラなので、そこは指しやすくなったかと思いました。(インタビューに答える伊藤匠四段)
――本局を振り返って?
古賀 一応、予定の作戦ではあったのですが、形がいろいろ細かい違いがあるので、まったく同じ形を研究していたわけではありません。本譜の端を攻められる筋も有力というのは知っていました。対応を間違えると一気にボロ負けになる将棋ですが、実際にこの形でどのように対応するのが正しいのかが分かりませんでしたね。
――対応の難しさが持ち時間の差に現れた?
古賀 休憩のあたりでいろいろ考えたのですが、どれがよいのか分からなくて時間を多く使う展開になってしまいました。
――後悔するような手は?
古賀 △5四角(50手目)で△7五同歩と自然に対応するのもあるかと思いました。それで何をやられるか分かっていませんでしたが、怖かったので。△5四角に▲5六歩で指し手に困った感じですね。
――第2局に向けて一言ずつ。
伊藤 次は先後も決まっていますので、より準備して臨めればと思います。
古賀 1週間しかありませんが、内容があまりよくなかったので、しっかり反省して準備して第2局に臨みたいと思います。
(飛龍)
77手で、伊藤四段が古賀四段をくだしました。終局時刻は16時15分。消費時間は▲伊藤2時間6分、△古賀2時間53分。勝った伊藤四段は、優勝まであと1勝となりました。決勝三番勝負第2局は、来週11日(月)に東京・将棋会館で行われます。
(睡蓮)