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2012年10月

2012年10月11日 (木)

詰むや詰まざるや

時刻は18時を回り、手数は間もなく150手に達します。
大熱戦が続いていますが、いよいよ大詰めを迎えました。

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図で後手玉は受けがありません。
しかしここで△3七角から先手玉も相当に危ない形とのこと。
詰むや詰まざるやの最終局面です。

(八雲)

もつれているか

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途中千日手含みの手順もありましたが、永瀬五段が打開して決めにいきました。
しかし、後手玉は寄りそうで寄りません。
控室ではここにきて寄せが見えなくなり、騒然としています。

(八雲)

先手勝勢

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17時10分頃、Twitter解説の八代四段が指摘し、控室の検討でも先手勝ちと結論された▲4五桂が着手されました。
十分に時間をかけて読んでいた永瀬五段。勝利への道筋を読み切ったのでしょうか。

(八雲)

簡単ではない

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図は、後手玉に詰めろが続けば先手が勝ちになる局面。
しかし▲1二銀△3三玉▲2一銀不成は詰めろにならず大変。
先手が優勢と見られていることに変わりありませんが、簡単に勝ちという局面ではないようです。

Twitter解説の八代四段が、この局面で▲4五桂△同歩▲4四金を指摘。
「なるほど、それは鋭い!」と控室で驚嘆の声があがっています。

検討が進み、控室では▲4五桂で先手勝ちと結論が下されました。
永瀬五段は考え続けています。

(八雲)

先手優勢

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図は16時25分頃の局面。
後手が猛攻していますが、攻めが薄く、控室では先手優勢と見られています。

「90手目の△1二金に▲6八角~▲5九角と活用できたのが大きい」と検討陣。
△1二金では△1三金と香に当てて受けたほうが良かったかもしれない、とのことです。

20121011mo1630
(16時半過ぎの対局室)

(八雲)

終盤戦へ

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図は16時の局面。
後手の端攻めに対して、永瀬五段は最強の手段で応じました。

「こうなるともう終盤戦ですね。検討でも出ていた順ですが、どちらがいいのか難解です」(遠山五段)
△1二金までの消費時間は▲永瀬2時間5分、△藤森2時間21分。

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16時過ぎの控室。
伊藤真吾四段と加藤桃子女流王座が新たに来訪した。
両者とも番勝負を控えた注目の存在だ。

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(伊藤真吾四段は、10月27日から始まる加古川青流戦決勝三番勝負で永瀬五段と対戦する)

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(加藤桃子女流王座は、10月19日から女流王座の防衛を懸けた五番勝負が始まる)

(八雲)

後手、端から逆襲

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左図の局面で時間を使っていた藤森四段。
控室では当初、△7八歩や△6六歩▲同歩△7八歩が検討されていました。
しかし、検討が進むと△7八歩には▲6八角△7九歩成▲7七歩、△6六歩には▲同角があって容易ではないとされました。
そこで別の手段として△1四歩が指摘され、検討が進んで「△1四歩が最善ではないか」との声が出始めたところで、藤森四段の手が動いて△1四歩が指されました。

▲4六歩が入ると先手の味がいいので、後手もゆっくりしてはいられない局面のようです。

(八雲)

15時過ぎの控室

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(15時過ぎ、控室にもおやつの差し入れがありました)

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(広瀬章人七段が来訪。穴熊の専門家の来訪で検討も熱を帯びています)

(八雲)

おやつ

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図は15時の局面。
▲6一角までの消費時間は▲永瀬1時間53分、△藤森1時間34分。

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(15時を回ったところで、対局者にお菓子の盛り合わせが運ばれた)

(八雲)

居飛車が盛り返す

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控室で▲3五飛が予想されていたところで、永瀬五段はじっと金を寄りました。
しかし、「ここで手が戻るようでは、何か誤算があったのではないか」と言われています。

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先手は▲3五飛~▲3四金と進めましたが、「先手が歩損で無理をしていると見ることもできる」とのこと。
ここ数手の攻防で居飛車が盛り返したようです。

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14時45分頃、控室に瀬川晶司五段が来訪。
「(61手目)▲5三歩と垂らした手が軽い筋で、永瀬五段らしくない感じがしました」とのこと。
59手目▲7六歩と渋く受けた手との組み合わせに違和感があるようです。

(八雲)