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2011年10月

2011年10月24日 (月)

対局開始

定刻の10時になり、藤井九段が対局開始を告げる。両者が一礼。豊島六段はお茶を一口含み、呼吸を整えるように少し間をおいてから初手を指した。佐藤天六段もひと呼吸置いて2手目を着手。決戦の第3局が始まった。

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(文)

振り駒

記録係の杉本和陽三段が振り駒を行う。結果はと金が3枚。豊島六段の先手となった。

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(文)

朝の対局室

先に姿を現したのは豊島六段。入室を確認して、関係者も対局室へ。ほどなく佐藤天六段が入室し、対局の準備が始まった。

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(文)

2011年10月23日 (日)

新人王の座はどちらに 第3局は10月24日(月)対局

第42期新人王戦決勝三番勝負は、1-1のタイで最終局を迎えた。佐藤天彦六段が2度目の新人王を獲得するのか、それとも豊島将之六段が初の新人王となるのか。この二人は、どちらが勝っても本棋戦最後の出場になる。有終の美を飾るのはどちらだろうか。本局の立会人は藤井猛九段。記録係は杉本和陽三段が務める。先後は改めて振り駒で決められる。
戦型は第1局、第2局に続いて横歩取りが有力だ。もし実現すれば、三番勝負の戦型すべてが横歩取りになるという、極めて珍しいシリーズになる。研究が大きなウェイトを占める戦型だけに、これまでの戦いを分析して両者とも十分な対策を練ってくるだろう。棋力のぶつかり合いはもちろん、情報戦としての側面も見逃せない一戦になりそうだ。

インターネット中継は、棋譜・コメント入力を吟記者が、ブログを文が担当する。東西精鋭対決の大一番、ぜひ注目していただきたい。

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(文)

2011年10月11日 (火)

感想戦(3)

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(外は日が暮れている)

(翔)

感想戦(2)

【豊島将之六段】

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(翔)

感想戦(1)

【佐藤天彦六段】

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(翔)

終局後インタビュー

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【佐藤天彦六段】
--1勝1敗のタイになりました。今日の一局はいかがでしたか。
佐藤「ずっと難しくて最後までわかりませんでした」

--どのあたりで手ごたえを感じましたか。
佐藤「△5二歩(96手目)で継続の攻めがなかったようで、精算して桂馬を取ったあたり(102手目△6四飛)は勝ちになったかなと思いました。

--香を2枚打ったあたり(94手目△6二香打)はいかがでしたか。
佐藤「それ以外の手がわからなかったので、怖かったですが仕方がないかなと思いました」

--第3局に向けて。
佐藤「第1局が至らない将棋だったのですが、本局は第1局に比べるとそれなりの将棋を指せたと思います。第3局も変わらず頑張りたいです」

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【豊島将之六段】
--今日の将棋はいかがでしたか。
豊島「はじめに香得になって(49手目▲1五同香)香車を取り返される間にどうやってポイントを稼ぐかという将棋だったんですが、本譜は何を指していいのかわからなかったですね。ずっと難しい将棋でしたが、△8五桂(82手目)や△6一香(90手目)のあたりでちょっと苦しいと思っていました。もうちょっとうまく粘る順があったかもしれないですけど」

--香車を取り返すまでに結構手数がかかったのですが、その頃は豊島さんが指せるのではと言われていました。
豊島「右の形が壁になっていて悪い形なので、そんなに自信はありませんでした」

--1勝1敗で第3局ですが。
豊島「気持ちを切り替えて頑張りたいと思います」

(翔)

終局直後

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(インタビューに答える佐藤天彦六段。1勝1敗のタイに戻した)

128
(インタビューで頭に手をやる豊島将之六段)

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(感想戦は初手から行われている)

(翔)

決勝三番勝負第2局は佐藤六段勝利

_118第42期新人王戦第2局は17時48分、118手までで佐藤天彦六段の勝ちとなりました。消費時間は▲豊島2時間59分、△佐藤天2時間52分。
これで三番勝負は1勝1敗のタイに。第3局は10月24日(月)に東京・将棋会館で行われます。

(翔)