2025年5月21日 (水)
後手が優勢を維持する
将棋会館と棋の音
(お手軽に購入できるプラ駒やビニール盤、駒袋なども販売している)
新将棋会館の設計と施工は大成建設株式会社が担当しました。各所には様々な工夫が施されています。詳しくは日本将棋連盟ホームページのコラムをご参照ください。
【50余年の歴史と重み!旧から新へと受け継ぐヒューリック将棋会館の全容とこだわり、そして設計者だからこそのウラ話<前編>】
https://www.shogi.or.jp/column/2024/11/kaikan_interview_part1.html
【数々繰り広げられた名勝負の舞台!旧から新へと受け継ぐヒューリック将棋会館の全容とこだわり、そして設計者だからこそのウラ話<後編>】
https://www.shogi.or.jp/column/2024/12/kaikan_interview_part2.html
先手の勝負手
旧将棋会館の最期
後手ペースに
対局再開
昼食休憩中の対局室
昼食休憩に入る
12時、この局面で加藤桃女流四段が15分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲加藤51分、△渡部1時間8分。昼食の注文は両者ともにありません。対局は12時40分に再開します。
▲加藤桃-△渡部戦は図の局面を迎えています。先手は玉を右辺に逃げ出しましたが、1八の成香が行く手を阻んでいます。△5七歩以下、▲6七金△同成銀▲5九歩△2九成香▲3九銀△8七香成と進み、渡部女流四段が勝勢になったようです。
▲加藤桃-△渡部戦は、先手が食らいついて▲5三同歩成(1図)とと金を作りました。以下△3二玉▲1三歩△同金▲6三と△8三香▲9八銀△6七銀(2図)と進んでいます。
加藤桃女流四段が5筋を突破したものの、渡部女流四段の反撃が厳しいようです。後手が優位を維持しています。








▲加藤桃-△渡部戦は▲1二角(1図)が先手の勝負手のようです。△2二金と寄られて角が捕まっていますが、以下▲6六歩△1二金▲6五歩△2三角(2図)と進みました。
▲6六歩が△7六銀に▲5六角成を見た▲1二角の後続手です。先手は中央を薄くして5筋の歩を伸ばしていくことになるでしょう。



昼食休憩再開後、加藤桃女流四段は▲2七歩(1図)と打って角を取りにいきました。以下△1七角成▲同香△同香成▲4八金△2四歩▲1四銀△1八香成▲5九銀△4四銀▲6九玉△1三歩(2図)と進んでいます。
2図は後手が駒損ですが、銀を取り返すことができます。立会人の佐藤義則九段は「後手がよさそうですね」と話しています。先手は歩切れも痛そうです。






1図から指し手が進み、2図に。先手は▲3五歩~▲3六銀と3筋に厚みを築きました。後手は5三、6三に銀を2枚並べて中央の厚みで対抗しています。
