2025年5月21日 (水)

20250521j▲加藤桃-△渡部戦は図の局面を迎えています。先手は玉を右辺に逃げ出しましたが、1八の成香が行く手を阻んでいます。△5七歩以下、▲6七金△同成銀▲5九歩△2九成香▲3九銀△8七香成と進み、渡部女流四段が勝勢になったようです。

Dsc_4084(勝勢を築いた渡部女流四段)

20250521h▲加藤桃-△渡部戦は、先手が食らいついて▲5三同歩成(1図)とと金を作りました。以下△3二玉▲1三歩△同金▲6三と△8三香▲9八銀△6七銀(2図)と進んでいます。

20250521i加藤桃女流四段が5筋を突破したものの、渡部女流四段の反撃が厳しいようです。後手が優位を維持しています。

Dsc_4295(冷静沈着な指し回しで優位を維持する渡部女流四段)

Dsc_4185(将棋会館の外観。設計・施工は大成建設株式会社が担当した)

Dsc_4194(将棋会館の石碑)

Dsc_4197(木村義雄十四世名人の書)

Dsc_4206(将棋会館の玄関)

Dsc_4219(1階に併設されている棋の音に行ってみた)

Dsc_4224(扇子や手ぬぐいが展示されている)

Dsc_4236(推し棋士や女流棋士の扇子を探そう)

Dsc_4243(扇子だけではなく、将棋盤や駒も販売されている)

Dsc_4250(お手軽に購入できるプラ駒やビニール盤、駒袋なども販売している)

新将棋会館の設計と施工は大成建設株式会社が担当しました。各所には様々な工夫が施されています。詳しくは日本将棋連盟ホームページのコラムをご参照ください。

【50余年の歴史と重み!旧から新へと受け継ぐヒューリック将棋会館の全容とこだわり、そして設計者だからこそのウラ話<前編>】
https://www.shogi.or.jp/column/2024/11/kaikan_interview_part1.html

【数々繰り広げられた名勝負の舞台!旧から新へと受け継ぐヒューリック将棋会館の全容とこだわり、そして設計者だからこそのウラ話<後編>】
https://www.shogi.or.jp/column/2024/12/kaikan_interview_part2.html



20250521f▲加藤桃-△渡部戦は▲1二角(1図)が先手の勝負手のようです。△2二金と寄られて角が捕まっていますが、以下▲6六歩△1二金▲6五歩△2三角(2図)と進みました。

20250521g▲6六歩が△7六銀に▲5六角成を見た▲1二角の後続手です。先手は中央を薄くして5筋の歩を伸ばしていくことになるでしょう。
対する後手の△2三角(2図)が遠見の角で、急所の7八金をにらみながら△5六香と打って飛車の利きを止める手を見ています。それでも加藤桃女流四段は懸命に食らいついていきます。

Dsc_4300001(勝負手を放って食らいつく加藤桃女流四段)

Dsc_4267(取り壊される旧将棋会館。建物の内部に重機を入れるために足場の一部が外されていた)

Dsc_4275(外壁のレンガが全て剥がされて、コンクリートがむき出しになっていた)

Dsc_4278(この後は再び足場が組まれるため、建物が見られるのはこれがラストのようだ)

20250521d昼食休憩再開後、加藤桃女流四段は▲2七歩(1図)と打って角を取りにいきました。以下△1七角成▲同香△同香成▲4八金△2四歩▲1四銀△1八香成▲5九銀△4四銀▲6九玉△1三歩(2図)と進んでいます。

20250521e2図は後手が駒損ですが、銀を取り返すことができます。立会人の佐藤義則九段は「後手がよさそうですね」と話しています。先手は歩切れも痛そうです。

Dsc_4289(うまく立ち回った渡部女流四段)

20250521c12時、この局面で加藤桃女流四段が15分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲加藤51分、△渡部1時間8分。昼食の注文は両者ともにありません。対局は12時40分に再開します。

加藤桃女流四段の先手で相掛かりに進んでいます。先手は▲5八玉(1図)と上がってバランスのいい構えを採りました。

20250521a_21図から指し手が進み、2図に。先手は▲3五歩~▲3六銀と3筋に厚みを築きました。後手は5三、6三に銀を2枚並べて中央の厚みで対抗しています。

20250521b

Dsc_4052(3筋に手厚い攻撃陣を築いた加藤桃女流四段)