清麗戦第2局は17時42分、111手で加藤女流四段が勝ち、シリーズ成績を1勝1敗のタイに戻しました。消費時間は▲加藤3時間40分、△福間4時間0分(持ち時間は各4時間)。第3局は8月6日(火)に栃木県日光市「日光金谷ホテル」で指されます。
2024年7月24日 (水)
先手勝勢
先手が勝勢を築いています。ただ、後手も徹底抗戦で頑張っています。図の局面で加藤女流四段は残り44分。時間は十分にあります。
退路封鎖の好手
▲6四桂(図)が決め手級です。△7二玉を消しています。▲6四桂に(1)△同玉は▲6八金△同銀成▲6五飛△7四玉▲6一飛成と飛車を抜いて先手勝ち。(2)△6二金には▲6八金△同銀成▲6五金で後手玉が▲5三飛以下の詰めろです。加藤女流四段が勝利に向けて一気に距離を縮めました。
終盤の対局室映像
先ほどの「▲6七銀打の局面」で福間清麗が手を止めています。手番の福間清麗は前傾姿勢にならず、読みを深めている様子ではありません。一方、指し手を待ち構える側の加藤女流四段は、腕まくりをして体を揺らしています。対局姿からも形勢に差がついたことを感じられます。
先手優勢
攻め合いの終盤へ
15時のおやつ
現地解説会の様子
ホテルインディゴ犬山有楽苑
ホテルインディゴ犬山有楽苑は、1965年創業の名鉄犬山ホテルを建て替え、2022年3月にオープンしました。大成建設株式会社が施工に携わっています。
ホテルの目の前を木曽川が流れ、エントランスからは犬山城を間近で見ることができます。また、隣接する日本庭園「有楽苑」には、織田有楽斎が建てた国宝茶室「如庵」があります。季節の料理や天然温泉も魅力です。
オープンして間もない22年6月、お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第1局が同ホテルで指されました。名鉄犬山ホテル時代には、第38期王位戦第2局(1997年)と第57期王位戦第1局(16年)も開催されました。
(ロビー近くのカウンターに盤駒があった。越山作、錦旗書、彫駒)
(隣接する日本庭園の有楽斎にて。重要文化財の旧正伝院書院、国宝の茶室如庵)
※如庵は元和4年(1618)に京都・建仁寺の塔頭に建てられました。
明治以降に移築を繰り返し、昭和47年(1972)に現在地に移築。