午前のおやつ
午前中の控室
振り駒~対局開始
対局開始前の様子
五番勝負第1局は4日(土)に対局
里見香奈清麗に上田初美女流四段が挑む、第2期ヒューリック杯清麗戦は、いよいよ7月4日(土)に五番勝負が開幕します。
第1局は東京・将棋会館(特別対局室)にて9時開始。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)、使い切ると一分将棋です。途中、12時~13時まで昼食休憩が入ります。立会人は真田圭一八段、記録係は小高佐季子女流1級が務めます。
【主催】ヒューリック株式会社
中継は棋譜・コメントを玉響、本ブログを八雲が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
第2期ヒューリック杯清麗戦五番勝負日程
上田女流四段インタビュー
感想戦後、上田女流四段はインタビューに答えました。
――本局を振り返ってください。普段は振り飛車が多いですが、本局は相居飛車を選択しました。
「今日は相居飛車でいこうと決めていました」
――中盤は飛車を切る決断の踏み込みだったと思いますが、どの程度の手応えがありましたか。
「300点ぐらいいいかなと思っていましたが、持ち駒があまりなかったので、有利を維持していくのが難しいと感じていました」
――終盤はリードを拡大していく展開でしたが、伊藤女流三段に入玉の粘りを与えて長期戦になりました。
「こちらは安心感のある玉形でしたし、△6三金(114手目)と上がることができました。竜も寄せに使えたので、先手玉が逃げ切れる感じではないと思っていました。でも秒読みでしたので、間違えると入玉をされてしまいます。そうなると、こちらも入玉を目指さなくてはいけなくなってしまいますから」
――あらためて一局を振り返っていかがでしたか。
「伊藤さんにはここ数年、痛い目にあわされ続けていたので、今日はどんな将棋を指すか悩みました。かなりタイプが違う女流棋士なので準備が大変でした。ここ数年は自分自身の調子が原因で負けていた部分が強くあって。産休や育休を挟んだ直後の対局では、局面がよかったとしても勝ちに結びつけることができないことが何局かあったので、本局は勝ちきることができてよかったです」
――タイトル戦は2017年度の第10期マイナビ女子オープン以来、約3年ぶりとなります。
「自分がタイトル戦に出る実感がないですね。産休・育休を2回繰り返すと自分が強くなっているのか、わからなくて。直後は弱くなりますからね。里見さんは年を追うごとに強くなっていると思いますが、対して自分がどういった曲線を描いているかわからないんですよ。ですので、またこういった舞台に立てることが不思議な気持ちです」
――里見香奈清麗とのタイトル戦は4回目になります。どんなことを心掛けて臨まれますか。
「五番勝負って3回勝つのが大変なんですよね。身にしみてわかっているので、まずは自分の調子を整えることです。子どもがいるうえで今の状況ですと、この先どうなるかわかりません。そういった意味でも神経を使わないといけないので、バランスを取りながら自分のペースを保って、いい調子で迎えられたらと思っています」
(書き起こし・琵琶)
図は10時50分過ぎの局面。6筋が歩がぶつかり、局面が動き出しています。上田女流四段は先手の▲6六歩に28分少々使って△7一玉と玉の囲いを進めました。



図は9時50分頃の局面。






里見清麗の中飛車に、上田女流四段は三間飛車に振りました。第1局は相振り飛車の戦いです。













