2020年6月12日 (金)

20200612a_2▲伊藤-△上田戦は126手で上田女流四段が勝ちました。終局時刻は16時45分。消費時間は▲伊藤2時間57分、△上田3時間0分。勝った上田女流四段は里見香清麗への挑戦権を獲得しました。五番勝負は7月4日(土)に東京・将棋会館で開幕します。

(琵琶)

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図の△6六桂を見た田中悠五段は、「後手が勝勢ですね」と話す。▲6六同馬は△7八銀成以下、先手玉は即詰みになります。「桂の取り方がないですね」と言葉を続ける。後手玉は鉄壁で、詰めろがかからない。

Dsc_0033(挑戦に近づいている上田女流四段)

 

対局を終えた田中悠一五段、仕事を終えた中村真梨花女流三段、野田澤彩乃女流初段が控室に顔を見せている。野田澤女流初段は、伊藤果八段門下で、上田女流四段とは姉妹弟子。

Dsc_0141(モバイル中継を見ながら、継ぎ盤に指し手を並べる田中悠五段。中村真女流三段と継ぎ盤を挟む。中央が野田澤女流初段)

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図は▲7三角成と桂を取った局面。後手の飛車切りから、局面は一気に激しくなりました。駒割りは▲飛桂△金銀の交換になっています。

Dsc_0094(上田女流四段は決断の飛車切りから猛攻)

 

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図は▲4三歩成△同金▲3三角成△同桂に▲8二角と打ったところです。桂香の両取りで、伊藤女流三段の攻めが成功するかどうかです。一方の上田女流四段は、8筋を謝らせているのがポイントで、先手玉を狭くしています。

Dsc_0024(伊藤女流三段は▲8二角から、うまく攻めを繋ぐことができるか)

Dsc_0080(再開直前の両対局者)

Dsc_0086(再開して、▲7六歩とキズを消した伊藤女流三段)

Dsc_0091(▲7六歩に扇子を右手に軽く持ち、考慮する上田女流四段)

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△7四飛の局面で昼食休憩に入りました。△7四飛までの消費時間は、▲伊藤女流三段40分、△上田女流四段1時間12分。対局は12時40分に再開されます。
昼食は上田女流四段が「玉子雑炊」(鳩やぐら)、伊藤女流三段の注文はありませんでした。

Dsc_0074(鳩やぐらの玉子雑炊。対局のものとは別に注文して撮影しました)

※対局者が考慮中のため、昼食休憩中の撮影は控えました。

Dsc_0019(キビキビと駒を並べる両対局者)

Dsc_0021(上田女流四段)

Dsc_0023(伊藤女流三段)

Dsc_0027(上田女流四段の振り歩先で行われた振り駒は、と金が3枚。伊藤女流三段の先手に決まりました。振り駒を行ったのは、記録係の北尾まどか女流二段)