将棋めしスタンプラリー(1)
11月15日から19日の期間、千駄ヶ谷で『将棋めしスタンプラリー』が開催されています。東京・会館の対局ではお馴染みの出前店、「うなぎ ふじもと」「とんかつ ふじもと」「千寿司」「ほそ島や」「鳩やぐら」「モダン食堂 東京厨房 千駄ヶ谷店」「ワインビストロ アンフォラ」が参加します。内容は次のとおり。記者も16日に参加しました。
(1)JR千駄ケ谷駅改札内でスタンプ台紙を配布。
(2)上記の飲食店のうち1店で食事して台紙にスタンプ。
(3)東京・将棋会館の1階エントランスで台紙にスタンプ。
(4)JR千駄ケ谷駅改札内に戻ってオリジナル絵葉書等をゲット
ここまでの進行(13時30分現在)
広瀬八段にここまでの進行について聞きました。以下は広瀬八段のコメント。
「1図で本譜は57手目▲5七同飛でしたが、▲4三成桂△5八歩成▲3三成桂△5八金もあったと思います。それでは自信がないと里見さんは思ったのか、それとも本譜でいけると思ったのかは気になるところですが、61手目▲7六飛(2図)に期待したのだと思います」
「2図から△3五歩▲3八銀△3四飛(3図)という後手の指し方は明るいですね。△5五角や△6四角を中心にしたコビン攻めの筋があります。実戦は3図から▲2六歩△6四角と進みました。▲2六歩は▲2七銀や▲2七銀打を用意して△3六歩に備える手です。形勢は6対4で後手がいいと思いますが、▲2六歩のような指しにくい手を選べるのは、さすが里見さんだと思います」
対局再開
休憩中の対局室
昼食休憩
ここまでの進行(11時現在)
図は11時ごろの局面。広瀬八段に話を聞きました。
――ここまでの進行について。
「33手目▲7五歩から戦いになりました。図はいい勝負ですが、先手が勝ちやすい局面を作れる可能性はあると思います」
――勝ちやすい局面とは、たとえばどのような。
「たとえば▲金銀△角桂の交換くらいになり、先手の美濃囲いが手つかずで残るような状況です。あとは後手の指し手に対応する展開になれば先手が指しやすいです」
――今後の展開はどうなりそうですか。
「決戦にはなりますが、すぐに決着がつくとは思えません。ここからは長考が続きそうです。指し手が難しいのは後手のほうで、バランスを崩さないことが大事です。△4六歩をいつ突くかがポイントになりそうですね。図は中盤戦の難所で、△5三同歩▲6五桂△7四飛▲7七歩に(1)△4六歩が入るかどうか。(2)△6四銀もあります」
将棋の日
本日11月17日は「将棋の日」。徳川将軍の御前で将棋を指す「御城将棋」に由来します。御城将棋は1630年ごろから指され、徳川吉宗の時代に旧暦11月17日が御城将棋の日になりました。1975年に日本将棋連盟が新暦11月17日を「将棋の日」に制定。以来毎年、この日の前後にイベントが開催されるようになりました。「第47回将棋の日in木更津」は12月26日にNHKのEテレで放送予定です。
【今日は何の日? 11月17日は「将棋の日」】
https://www.shogi.or.jp/column/2016/11/post_44.html
午前の控室
近年の勢力図
女流棋戦には8つのタイトル戦があります。現在は里見清麗が五冠を保持し、西山朋佳女流三冠とタイトルを分け合っています。2019年6月13日、里見清麗が渡部愛女流王位から女流王位を奪取して以降、2人以外にタイトルホルダーはいません。
本局で加藤女流三段が勝てば、2年5ヵ月ぶりに里見西山以外のタイトルホルダーとなります。加藤女流三段にとっては、奨励会を退会し、女流棋士になってから初の戴冠という点でも大きな意味を持ちます。なお、現在進行中の第29期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負も里見-加藤で争われています。
里見清麗は本年度成績が26勝4敗(0.867)と圧倒的です。第11期リコー杯女流王座戦五番勝負は現在、西山女流王座を相手に2勝0敗とリード。清麗と倉敷藤花を防衛し、女流王座を獲得すれば、2019年9月以来の女流六冠となります。