2022年8月 3日 (水)

里見女流四冠が後手番でゴキゲン中飛車を採用しました。加藤清麗の▲2五歩に対して里見女流四冠が△3三角とせずに△6二玉(1図)と上がって飛車先の歩を交換させたのです。前例では△3三角と上がっていましたので、挑戦者が注文を出した格好になりました。

20220803a先手が歩を手持ちにしてから左美濃に組んで、局面は2図に進んでいます。後手は△7三桂と跳ねて、伸び伸びした格好です。

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Dsc_3996(控室の継ぎ盤で検討する谷川十七世名人と清水女流七段)

午前のおやつは加藤清麗がアイスティー、里見女流四冠がアイスロイヤルミルクティー、フレッシュオレンジジュースでした。

Dsc_4043(加藤清麗が注文したアイスティー)

Dsc_4033(里見女流四冠がアイスロイヤルミルクティー、フレッシュオレンジジュース)

Dsc_3682(里見女流四冠の入室は8時44分)

Dsc_3755(下座に着いて姿勢を正す挑戦者)

Dsc_3737(ハンドクリームを手になじませる里見女流四冠)

Dsc_3795(加藤清麗の入室は8時55分。上座に着く前に関係者に一礼する)

Dsc_3822(加藤桃子清麗)

Dsc_3863(里見香奈女流四冠)

Dsc_3894(駒を並べる両対局者)

Dsc_3927(カド番を跳ね返したい加藤清麗)

Dsc_3919(復位と五冠復帰なるか注目が集まる里見女流四冠)

Dsc_3936(定刻の午前9時を迎えて対局が始まった)

定刻の9時、立会人の谷川浩司十七世名人が開始を告げて対局が始まりました。

Dsc_3947(加藤清麗の初手は▲2六歩)

Dsc_3970(加藤桃子清麗)

Dsc_3984(里見香奈女流四冠)

おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。
今朝の名古屋市は晴れ。今日も暑い一日になりそうです。対局開始は9時です。

9:00 対局開始
10:00 おやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
15:00 おやつ

Dsc_3631(名古屋駅上空から)

2022年8月 2日 (火)

16時30分から対局場検分が行われました。両対局者並びに関係者が早めに集合したため、16時25分に開始されました。将棋盤と駒は関西本部所有のもので、駒は秀峰師作の水無瀬書の盛り上げ駒が使用されます。下座側の窓から西日が差し込んでいたのでブラインドを下げて調整しました。空調などを確認して約10分で終了すると、両対局者は各自の控室で明日の昼食とおやつを選びました。

Dsc_3499(検分は16時25分から始まった)

Dsc_3517(加藤桃子清麗)

Dsc_3537_4(挑戦者の里見香奈女流四冠。後方は記録係の村田智穂女流二段)

Dsc_3477(立会人の谷川浩司十七世名人と日本将棋連盟常務理事の清水市代女流七段)

Dsc_3586(カド番からの巻き返しを目指す加藤清麗)

Dsc_3566(復位と五冠復帰が懸かる里見女流四冠)

Dsc_3612(空調を確認して約10分で終了した)

本日の更新は終了です。明日の中継をよろしくお願いします。

加藤桃子清麗に里見香奈女流四冠が挑戦する第4期大成建設杯清麗戦五番勝負第3局が8月3日(水)に愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われます。連勝中の里見女流四冠が勝って復位となるか、それとも加藤清麗が踏みとどまって反撃の狼煙をあげるのか。
立会人は谷川浩司十七世名人、記録係は村田智穂女流二段が務めます。対局開始は9時、昼食休憩は12時から13時。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)、使いきると1手60秒の秒読みとなります。第3局は加藤清麗の先手です。
インターネット中継は棋譜・コメント入力を武蔵、ブログを琵琶が担当します。よろしくお願いいたします。

【主催:大成建設株式会社】
https://www.taisei.co.jp/

2022年7月22日 (金)

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■里見香奈女流四冠
――積極的に仕掛ける格好になりましたが、序盤はどう思われていたでしょうか。
里見 攻めていく展開にはなって、具体的にどう攻めていけばいいかわからなくて、本局は途中でちょっと誤った気がします。
――昼休憩を挟んで長考になりました。うまくいっていないという感じだったのでしょうか。
里見 攻めきれると思って踏み込んだんですけど、どれもあまり思わしくなくて、本譜になったんですけど、具体的な攻めがちょっと見えなかったです。
――中盤、▲4五銀(61手目)と出たあたりはいかがでしょうか。
里見 ちょっと自信がないのかなと思っていました。
――終盤で勝ちを意識されたのはどのあたりでしょうか。
里見 ▲2四角成(89手目)と成ってこちらに詰みがないと思ったので、そこですね。
――白玲戦の挑戦も決まってスケジュールが詰まってくると思いますが、どういったことに気をつけて臨まれますか。
里見 体調管理に気をつけて一生懸命頑張りたいと思います。
――これで連勝ですが、第3局に向けて一言お願いします。
里見 自分の力が出せるように頑張りたいと思います。

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■加藤桃子清麗
――序盤から受けに回る展開でしたが、本局を振り返っていかがでしたか。
加藤 歩の枚数が多いので受け止められる気がしていたのと、具体的に攻めてこられる順が私は見つけられなかったので、よい局面もあるかなと思っていたんですが、△5七銀(68手目)と打ってからは、方針がそれまでと一貫していない指し手になってしまったので……。最後は誤算がありまして、残念だったなと思います。
――△4四歩(48手目)に代えて△2五桂は考えたでしょうか。
加藤 読みはしたんですが、深く読もうと思わなかったというか、それはそれで嫌な順が私の中であったので。そのあと正確にやればもしかしたら、かもしれないですが、△4四歩でもと思ってしまったんですよね。
――五番勝負は苦しくなりましたが、第3局に向けて一言お願いします。
加藤 苦しいですけど、また納得のできる将棋が指せるように頑張りたいと思います。