2023年8月23日 (水)
苦心の受け
痛打なのか
午後に入り、里見清麗が動きました。△2八歩と打って玉の位置を変えようとしています。
▲2八同玉には△6六歩▲同銀△2六歩▲同歩△同飛(王手銀取り)▲2七歩△6六飛▲6七歩で飛車の行き場がなくなりますが、以下△7五銀(飛車を逃げると△7六飛で飛車が生還)▲6六歩△8六銀(下・参考図)で銀得の後手が優位に立ちます。
△2八歩と打たずに△6六歩▲同銀△2六歩▲同歩△同飛と進めると▲3五角(下・参考図)が王手飛車取りになります。
そのため、控室では△8二玉▲3三銀不成に△6六歩(下・参考図)と進めるのではないかと言われていました。
これだと先手も桂馬を取れているので戦えます。本譜の△2八歩は、△2六同飛が王手になるようにした工夫です。
控室の検討では適当な対応が見つかっていません。この△2八歩が痛打になっているのでしょうか。
(踏み込んだ里見香奈清麗)
(本日の関西将棋会館全体の対局立会人を務める藤原直哉七段が控室に来訪。「▲3四銀(53手目)では▲2六銀と引いて受けに回ると思っていました」と話す)
対局再開(2)
対局再開(1)
昼食休憩の対局室
対局者の昼食
昼食休憩
大成建設杯第5期清麗戦五番勝負第4局▲西山朋佳女流三冠-△里見香奈清麗は12時からの昼食休憩に入りました。
ここまでの消費時間は☗西山1時間31分、☖里見1時間27分(持ち時間各4時間、チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)。昼食の注文は里見が「きつねうどん」(やまがそば)、西山が「とろろざるそば」(やまがそば)。対局は13時に再開します。