検分
第2局は福岡対局
里見香奈清麗(女流五冠)に西山朋佳女流三冠が挑んでいる大成建設杯第5期清麗戦五番勝負は、里見清麗の先勝で幕を開けました。
第2局は7月25日(火)に福岡県福岡市「ホテルニューオータニ博多」で行われます。本局の立会人は中田功八段、記録係は水町みゆ女流初段。現地大盤解説会は都成竜馬七段と長谷川優貴女流二段が担当します。
開始時刻は9時で、持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)。昼食休憩は12時から13時まで。第1局と先後を入れ替え、本局は西山挑戦者の先手です。
【棋譜中継】
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/5/seirei202307250101.html
【大成建設株式会社】
https://www.taisei.co.jp/
インターネット中継は、棋譜コメントを文、当ブログの更新を夏芽が担当します。よろしくお願いいたします。
ご観戦ありがとうございました
以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただき、ありがとうございました。
感想戦
大盤解説会場で振り返り
終局直後
【里見清麗の談話】
――▲4六歩(43手目)あたりの見解は。
里見 本譜のように動かれると思っていました。
――昼食休憩明け以降、2筋から4筋で攻防が続いた。その辺りの形勢については。
里見 お互い自玉が(戦場から)近い形なので、神経を使いました。形勢は難しいと思って指していました。
――▲5七角(67手目)と打ったところは成算があったか。
里見 成算はあるわけではなかったんですけど、堅さを生かして攻めようかなと思いました。
――ハッキリ形勢がいいと思った局面は。
里見 ▲8五歩(91手目)と打てたところです。
――二人が女流棋戦で対局したのは昨年11月以来。昨年に24局も対戦したことを考えると間が空いたが、久しぶりに西山女流三冠と対戦した印象について。
里見 あるようでない形の将棋だったので、一手一手、考えながら指す力戦形になったかなと思います。
――第2局に向けて。
里見 引き続き、力を出しきれるように頑張りたいと思います。
【西山女流三冠の談話】
――現時点で、こうすればよかったという局面はあったか。
西山 (62手目△2六飛のあとに)△5六飛と回れる条件が少ないのをウッカリしていて、もう少し手待ちのような姿勢を選ぶべきだったのかなと思います。
――里見清麗とは久しぶりの対戦だった。
西山 久しぶりにこの戦型になって、一手一手、難しいなと思いながら指していました。
――女流棋戦での連勝が歴代3位の18連勝で止まったが、それについては。
西山 負けの将棋が多かったので、記録を作れたのであれば、よかったと思います。
――一局全体を振り返って。
西山 ジリジリした展開から、ちょっとずつ苦しくなりました。▲3三金(81手目)と桂を取られた辺りで手があったか分からないんですけど、もうちょっと粘りのある手を選べた将棋だったかなと思います。
――次局に向けて。
西山 すぐにくると思うので、今回の反省を生かせたらと思います。
里見清麗が制す
第1局は107手で里見清麗の勝ちとなりました。終局時刻は17時58分。消費時間は☗里見3時間52分、☖西山4時間0分(チェスクロック使用)。第2局は福岡県福岡市「ホテルニューオータニ博多」で行われます。