2025年7月

2025年7月23日 (水)

13時30分から現地大盤解説会が始まりました。

Ooban1 (大きなスクリーンを使った大盤解説会)

Ooban2 (解説は大橋七段。対局以外ではシックな色合いのスーツ)

Ooban3 (慣れた聞き手の長谷川女流三段)

Kawa1(ホテルオークラ福岡は、那珂川と分岐した博多川のほとりに建つ)

Kawa2(博多川沿いの歩道は散策にピッタリ)

Kawa3 (川べりまで降りていくことが可能)

Kawa4 (博多川は下流で再び写真右の那珂川に合流。2つの川に挟まれたのが中洲)

Kawa5 (合流した那珂川は北上し、遠く望む高速道路の先の海へと向かう)

20250723_56上図の1手前、5六にいた飛車を5八に引いたところで渡部女流四段は桂頭に手を出しました。実戦の進行は▲3五同歩△2四角▲5六飛△4六歩▲同角△3五銀▲同角△同角▲3六飛。福間清麗は角を切って手番を握り、角取りの先手で飛車を回っています。

20250723_65Fukuma03 (福間清麗は角銀交換の駒損の道を選んだ)

ホテルオークラ福岡は1999年3月の開業。昭和通りに面し、福岡市営地下鉄の中洲川端駅からは表に出ることなく、博多リバレイン経由で徒歩3分のアクセスです。

Hookura3 (ロビーは4本の太い柱が特徴的。中央に鎮座するのは……)

Hookura4(博多祇園山笠・七番山笠大黒流)

博多祇園山笠は起源が諸説ある中で1241年ともいわれ、博多の櫛田神社の祭神を祭る奉納行事です。現在は人が担いで町の中を走らせる「舁き山笠」と、豪華な装飾を鑑賞を目的とした「飾り山笠」の2つのスタイルがあります。写真の大黒流の舁き山笠は、実際に使用されました。ホテルオークラ福岡正面の須崎問屋街は追い山笠コースの廻り止めになっています。

Hookura5 (写真の奥から手前に向け、舁き山笠が駆けてくる)

Hiru07 (先に戻っていたのは挑戦者の渡部女流四段)

Hiru08 (手番は相手の福間清麗)

Hiru09 (福間清麗も定刻まで余裕を持って戻る)

Hiru10 (記録係が再開を告げた直後)

Hiru11 (前傾して腕をまくるも盤上に手は伸びず)

Hiru12 (このあとは終局までノンストップで対局が続く)

昼食は福間清麗が鰻蒲焼(ごはん、香の物、肝吸いつき)、渡部女流四段がオニオングラタンスープ、チョコレートです。

Hiru03 (福間清麗の昼食)

Hiru04 (スタミナをつけるにはウナギ!)

Hiru05(渡部女流四段の昼食)

Hiru06 (オニオングラタンスープで戦う)

20250723_5412時、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲福間1時間2分、△渡部1時間56分(チェスクロック使用)。昼食の注文は福間清麗が鰻蒲焼、渡部女流四段がオニオングラタンスープ、チョコレート。対局は13時から再開されます。

20250723_48先手の銀が7四に進出したまま駒組みが進んでいます。図は▲3七桂に△2四歩の局面。渡部女流四段は4五の歩を守るどころか、角の利きに歩を突き出しました。

Watanabe02 (渡部女流四段は歩損を受け入れて駒組みを進める)

本棋戦の五番勝負は第3期から主催が大成建設に移行して以降、大成建設が建設に関わったホテルオークラが対局場に選ばれるようになりました。これまでの対局は以下のとおりです(姓や肩書、段位は当時。図はクリックで拡大します)。

Hookura0

福間清麗はすべて対局者として訪れており、3局とも先手です。また、第4期五番勝負第2局の立会人は、その後に渡部女流四段の夫となる野月浩貴八段が務めました。

他棋戦でも各地のホテルオークラは対局に使われています。ホテルオークラ福岡でのタイトル戦は、2004年11月に行われた第17期竜王戦七番勝負第3局、▲渡辺明六段-△森内俊之竜王(後手勝ち)以来2回目となりました。