2023年5月

2023年5月22日 (月)

第1局 7月12日(水)東京都千代田区「ホテルニューオータニ」
第2局 7月25日(火)福岡県福岡市「ホテルニューオータニ博多」
第3局 8月8日(火)大阪府大阪市「センタラグランドホテル大阪」
第4局 8月23日(水)大阪府大阪市「関西将棋会館」
第5局 8月30日(水)東京都渋谷区「将棋会館」

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――清麗挑戦を決められてのお気持ちを改めて。
清麗戦はすごく道のりの長い棋戦だなと思っていて、敗退すると一からという印象が強いので、五番勝負への出場権を初めて得られてうれしく思っています。
――今期の清麗戦の道のりを振り返って。
やっぱり長いスパンでやってきて、挑戦者決定戦に懸ける思いは強かったと思います。
――里見清麗と久しぶりの対局になります。
久しぶりの番勝負ということで、里見さんは棋力もそうなんですけど、充実されている印象があり、第一人者と盤を挟める貴重な機会だと思っています。
――昨年は20局以上指されましたが、手応えは。
負け越しだったこともあって、自分自身、今の棋力じゃ足りないと、たくさん指してそう実感しました。
――本局に勝たれて女流棋戦で14連勝、自身の最高記録です。
たまたま結果が勝ちになっているだけで、負けの将棋も多かったですし、不思議な気持ちです。
――五番勝負に向けての意気込みを。
清麗戦五番勝負に出させていただくということで楽しみに思っています。最近は結構あまり思うような将棋が指せていないところもあるんですけど、しっかり課題を修正して、いい将棋をお見せできるように頑張れたらいいなと思っています。

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■西山朋佳女流三冠
――序盤は▲1八香(31手目)が珍しい手。用意だったか。
西山 この形になったらやってみたいと思っていました。
――囲う前に仕掛ける▲7五歩(33手目)は予定だったか。
西山 部分的にはよくある形なので、仕掛けもある手なのかなという認識でした。
――振り飛車の攻めが決まったように見えました。
西山 手が広いので実戦的には難しいところも多かったと思います。
――勝ちになったと思われたのは。
西山 最後に▲2五金(85手目)と打ったときにこちらがゼット(絶対に詰まない形)に近い形なので。
――これで清麗初挑戦です。
西山 初出場なので楽しみに思っています。

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■加藤桃子女流三段
――本局を振り返って。
加藤 ずっと苦しいと思っていました。
――こうすればよかったという手は。
加藤 さっき少し話したんですが、▲6八角(35手目)に△7五歩と取っておくべきだったかな、と。
――今期の清麗戦を振り返って。
加藤 ここに来るまでに大変だったので、力を出しきれなかったのは残念だと思っています。

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西山女流三冠が挑戦者決定戦を制し、清麗初挑戦を決めました。終局時刻は14時31分。消費時間は▲西山女流三冠1時間45分、△加藤女流三段2時間4分。五番勝負第1局は7月12日(水)、東京都千代田区「ホテルニューオータニ」で行われます。

千駄ヶ谷にある将棋会館は棋士にとって対局室を備える東京の拠点として、ファンにとって道場や売店を利用できる場として長く親しまれてきました。1階のオフィシャルショップをのぞくと、加藤女流三段の清麗扇子がありました。2024年には新会館への移転が予定されています。

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対局再開から早いペースで指し手が進んでいます。飛車を取り合う激しい戦いですが、後手玉に近いと金の威力が大きく、西山女流三冠がはっきり優勢になりました。加藤女流三段は△6八歩(60手目)と歩の技で紛れを求めています。図で▲6八同金直は△7九飛が馬金両取り、▲6八同金右は金が離れて先手玉が薄くなります。

12時40分に対局が再開されると、すぐに西山女流三冠が手を伸ばしました。読み筋だったのか、加藤女流三段もほとんど時間を使わずに指します。展開が早く、盤上は終盤戦の様相です。

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12時、西山女流三冠が約7分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲西山女流三冠39分、△加藤女流三段1時間19分。昼食の注文は西山女流三冠が豚しゃぶ〈梅しそ〉弁当(鳩やぐら)、加藤女流三段がA定食のライス半分(紫金飯店)。A定食は「鶏肉の甘辛黒胡椒炒め」です。対局は12時40分に再開されます。

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西山女流三冠が好調に攻めています。7筋の折衝から▲9五角(39手目)と端に出た手がよく利いていて、▲5二歩(43手目)と垂らした局面は驚いたことに、次の▲5一歩成を受ける適当な手段がありません。加藤女流三段は2筋が壁になっているのも苦しい要素です。