第1局 7月12日(水)東京都千代田区「ホテルニューオータニ」
第2局 7月25日(火)福岡県福岡市「ホテルニューオータニ博多」
第3局 8月8日(火)大阪府大阪市「センタラグランドホテル大阪」
第4局 8月23日(水)大阪府大阪市「関西将棋会館」
第5局 8月30日(水)東京都渋谷区「将棋会館」
2023年5月
西山挑戦者インタビュー
――清麗挑戦を決められてのお気持ちを改めて。
清麗戦はすごく道のりの長い棋戦だなと思っていて、敗退すると一からという印象が強いので、五番勝負への出場権を初めて得られてうれしく思っています。
――今期の清麗戦の道のりを振り返って。
やっぱり長いスパンでやってきて、挑戦者決定戦に懸ける思いは強かったと思います。
――里見清麗と久しぶりの対局になります。
久しぶりの番勝負ということで、里見さんは棋力もそうなんですけど、充実されている印象があり、第一人者と盤を挟める貴重な機会だと思っています。
――昨年は20局以上指されましたが、手応えは。
負け越しだったこともあって、自分自身、今の棋力じゃ足りないと、たくさん指してそう実感しました。
――本局に勝たれて女流棋戦で14連勝、自身の最高記録です。
たまたま結果が勝ちになっているだけで、負けの将棋も多かったですし、不思議な気持ちです。
――五番勝負に向けての意気込みを。
清麗戦五番勝負に出させていただくということで楽しみに思っています。最近は結構あまり思うような将棋が指せていないところもあるんですけど、しっかり課題を修正して、いい将棋をお見せできるように頑張れたらいいなと思っています。
感想戦
終局直後
■西山朋佳女流三冠
――序盤は▲1八香(31手目)が珍しい手。用意だったか。
西山 この形になったらやってみたいと思っていました。
――囲う前に仕掛ける▲7五歩(33手目)は予定だったか。
西山 部分的にはよくある形なので、仕掛けもある手なのかなという認識でした。
――振り飛車の攻めが決まったように見えました。
西山 手が広いので実戦的には難しいところも多かったと思います。
――勝ちになったと思われたのは。
西山 最後に▲2五金(85手目)と打ったときにこちらがゼット(絶対に詰まない形)に近い形なので。
――これで清麗初挑戦です。
西山 初出場なので楽しみに思っています。
■加藤桃子女流三段
――本局を振り返って。
加藤 ずっと苦しいと思っていました。
――こうすればよかったという手は。
加藤 さっき少し話したんですが、▲6八角(35手目)に△7五歩と取っておくべきだったかな、と。
――今期の清麗戦を振り返って。
加藤 ここに来るまでに大変だったので、力を出しきれなかったのは残念だと思っています。