2022年7月

2022年7月22日 (金)

対局場のホテルオークラ新潟は新潟市中央区の信濃川沿いにあります。大成建設の創業者である大倉喜八郎は新潟県新発田市出身。創業者に縁のある新潟対局が今回初めて実現しました。

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10時、午前のおやつの時間になりました。注文は加藤清麗がハーブティー(ウェルネス)のアイスを氷少なめで、里見女流四冠がアイスミルクティーとオレンジジュースです。

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朝は里見女流四冠、加藤清麗の順に入室しました。加藤清麗が上座に着く前に深々と頭を下げる姿が印象的でした。加藤清麗が駒箱を開けて、両対局者が駒を並べていきます。定刻の9時、立会人の野月八段が開始を告げて対局が始まりました。

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2022年7月21日 (木)

両対局者は現地に到着し、ホテルオークラ新潟の対局室で検分に臨みました。棋具は日本将棋連盟から運んだもので、駒は大竹竹風師作、菱湖書の盛上駒が使われます。加藤清麗から駒が光って見えるとの意見があり、照明の数を落としながら、窓のブラインドを閉めた際にも光量に不足がないか念入りに確認が行われました。暑さ対策として、空調のほかにそれぞれ扇風機が用意されます。検分が約30分で終了すると、両対局者は対局中の昼食とおやつを選んでいました。

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加藤桃子清麗に里見香奈女流四冠が挑戦する第4期大成建設杯清麗戦五番勝負は、挑戦者が開幕局を制しました。加藤清麗がタイにするか、里見女流四冠が奪還に向けて前進するか。第2局は7月22日(金)、新潟県新潟市「ホテルオークラ新潟」で行われます。

立会人は野月浩貴八段、記録係は伊藤明日香女流初段が務めます。対局開始は9時、昼食休憩は12時から13時まで。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)、使いきると1手60秒の秒読み。第2局は里見女流四冠の先手です。

インターネット中継は棋譜・コメント入力を吟、ブログを文が担当します。

【主催:大成建設株式会社】
https://www.taisei.co.jp/

2022年7月 8日 (金)

感想戦は約15分、18時26分まで行われました。

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(里見女流四冠は▲6二角に代えて▲6二香成の筋は気づいていなかった)

Dsc_6441(▲6二香成を逃したことに、加藤清麗は何度も天を仰いだ)

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Dsc_6462_2(気迫のこもった表情で盤をにらむ)

Dsc_6466(第1局を制した余裕は感じられなかった)

Dsc_6475(最後に一礼)

第1局の中継は以上で終了となります。第2局もお楽しみに。

Dsc_6413(感想戦の前に、両対局者は大盤解説会に登場した)

Dsc_6416(里見女流四冠)

Dsc_6422(インタビューを受ける加藤清麗。このあと、勝負手▲6二角に代えて▲6二香成を指摘されて、驚いていた)

Dsc_6392(終局直後)

Dsc_6401(先勝した里見女流四冠)

【里見女流四冠のインタビュー】

――一局を振り返って、いかがですか。

里見 午前中から局面が動く将棋になったんですけど、 要所要所で時間を使って、一手一手考えて指せたかなと思います。 

――加藤清麗の仕掛けに対応する将棋になりました。

里見 後手番なので仕掛けられて対応していく将棋になったのかなと思っていたんですけど、自分のなかでは結構、うまくついていけてたかなと思います。

――ホテルニューオータニの対局は2年連続となりました。

里見 素晴らしいホテルを用意していただいて、すごく集中して指せました。

――第2局の抱負をお願いします。

里見 次は先後が決まっているので、しっかり対策をして挑めたらと思います。

Dsc_6405(敗れた加藤清麗)

【加藤清麗のインタビュー】

――一局を振り返ってください。

加藤 形勢判断がよくなかったと思います。

――本局の仕掛けは斬新に見えましたが、ある程度は事前に決めていたのでしょうか。

加藤 うーん……。そうですね。これもあったと思って、指していました。

――△7一金に1時間ほど長考されましたが、あのあたりはどうでしたか。

加藤 ▲6二角を打つのは決断がいると思ったので、そのあたりを中心に読んではいたのですが、最後に打った時は少し届かないかなと。その前に間違えてしまったかなと思いながら指していました。

――最後に第2局に向けての抱負をお願いします。

加藤 体調に気をつけながら、次に向かっていきたいと思います。