2021年11月

2021年11月 9日 (火)

昼食は、里見清麗がハンバーグAセット(ごはん少なめ、みそ汁)。加藤女流三段はポークステーキ(デミグラスソース)、Cセット(ごはん、カップスープ)。どちらもイレブンからの注文です。
Img_5245(里見清麗の注文)
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Img_5251(加藤女流三段の注文)
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図の局面で里見清麗が21分考えたところで12時となり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲加藤1時間30分、△里見1時間28分(チェスクロック使用)。昼食時の注文はともにイレブンからで、里見清麗が「ハンバーグAセット(ごはん少なめ、みそ汁)」。加藤女流三段が「ポークステーキ(デミグラスソース)、Cセット(ごはん、カップスープ)」。対局は13時に再開されます。

202111093710時45分頃、加藤女流三段が仕掛けました。後手が突き出しに応じずに△9四歩と突くと、▲5五歩△同銀左に▲4五銀と角頭を狙えます。山崎八段は「△5六同歩▲同金に△5一飛と対応するのではないか」と予想し、実戦もその手順で進みました。△5一飛は▲6四角に△6三銀の両取りを用意した一着です。

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Img_5243(山崎八段は継ぎ盤を動かして、関係者にわかりやすく解説する)

2021110930戦型は里見清麗のゴキゲン中飛車、加藤女流三段の居飛車の対抗形に決まりました。里見清麗は今期五番勝負ですべて中飛車を採用しています。
△6二飛は△6四歩を突けるようにした一手で、本局の立会人を務める山崎八段は「リスクが高い手でもありますが、後からでは遅いという判断だと思います」との見解を示しました。
上図の局面で、加藤女流三段は30分近く考えています。
Img_5228(山崎八段は今年1月に行われた、第47期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第2局でも同一カードの立会人を務めた)

10時、午前のおやつの時間になりました。飲料は里見清麗がウーロン茶(アイス)、加藤女流三段が無糖アイスティー、食べ物は、両者とも安納芋の芋プリン。飲み物のみが対局室に運ばれ、食べ物はそれぞれの控室に運ばれています。
Img_5225(加藤女流三段の注文したアイスティーと芋プリン)

◆加藤 桃子(かとう ももこ)女流三段◆
1995年3月9日生まれ、静岡県牧之原市出身。安恵照剛八段門下。2019年、女流三段。女流棋士番号は67。

タイトル戦登場は18回。獲得は女王4期、女流王座4期の計8期を獲得した実績十分の実力者です。今年度の対局数や勝数ランキングなどで上位に食い込み、好調を維持しています。
現在の女流棋界八大タイトルは、里見清麗と西山朋佳女流三冠のふたりで分け合っています。本局に勝って二強を崩せるでしょうか。
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◆里見 香奈(さとみ かな)清麗(女流名人・女流王位・女流王将・倉敷藤花)◆
1992年3月2日生まれ、島根県出雲市出身。森けい二九段門下。2004年、女流2級。2020年、女流六段。女流棋士番号は33。 タイトル戦登場は57回。獲得は清麗2期、女王1期、女流王座4期、女流名人12期(クイーン名人)、女流王位7期(クイーン王位)、女流王将8期(クイーン王将)、倉敷藤花11期(クイーン倉敷藤花)の計45期。

先日、第43期霧島酒造杯女流王将戦で西山朋佳女流王将に挑戦。「女流四冠王」対決を制してタイトルを奪取し、約2年ぶりの女流五冠復帰となりました。過去には女流六冠まで手にしており、五冠維持、そして六冠復帰にあたって本局は負けられない戦いです。
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