2021年10月

2021年10月26日 (火)

A73017362(カド番をしのいだ里見香清麗)

A73016712(加藤女流三段は粘りが実らず)

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五番勝負のスコアは、加藤桃女流三段の2勝1敗となりました。第4局は11月9日(火)に「関西将棋会館」で行われます。

以上で第3局の中継を終了いたします。ご観戦くださいまして、ありがとうございました。

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A7301706【里見香清麗の談話】
――出だしは実戦例が多く、お二人の対戦でもあった進行でした。そこから銀冠囲いを目指して工夫されたと思いますが、それは指してみたい形だったのでしょうか。
里見 何個かあったんですけど、本局はこれでいこうかなと。

――40手目△6五銀から仕掛けられた辺りは。
里見 もう少しゆっくり指されるかなと思っていたんですけど、動かれて。難しいかなと思ってやっていました。

――△4七銀(60手目)と打たれたところの形勢は。
里見 こちらは仕方ない進行でしたが、その進行であれば、互角か互角以上あってほしいなと思いながら指していました。

――どの辺りで形勢の手応えをつかまれましたか。
里見 ▲5三と(75手目)でと金が使える展開になったので、そこは指しやすくなったかなと思っていました。

――第4局に向けての抱負は。
里見 次は後手なので、しっかり準備して臨めたらなと思います。

A7301618【加藤桃女流三段の談話】
――左美濃に組むのは予定の作戦でしたか。
加藤 はい。

――早い段階で決戦に出られました。その辺りの判断はいかがでしたか。
加藤 リスクはあるんですけど、仕掛けられそうだったので。待つ手もあったかもしれませんが、比較ができていなくて、自分らしさを求めて仕掛けていきました。

――△4七銀(60手目)と打ったところは。
先に食らいつけそうなので、自信を持って指していたんですけど、白黒ハッキリする展開なので、もしかしたら私のほうが悪い可能性もあるかなと思いながら指していました。

――どの辺りに誤算があったと思われますか。
加藤 △8三竜と引くところで……、恥ずかしいんですけど、△5八歩が利くと思っていて。攻め合えないのでは、ちょっと勝ち目が薄いかなと思って指していました。

――第4局に向けて。
加藤 来月なんですけど、体調を整えて。今回負けてしまいましたが、気持ちを切り替えて、また前を向いてやっていきたいなと思います。

20211026_91図は16時10分頃の局面。7七の桂を6五に跳ねて△3八角成を防ぎました。図を見ても分かるように、盤上の勢力は先手が圧倒しています。次は▲3四桂が厳しい攻め。後手は手段が限られてきた印象です。

A7301509 (さすが清麗、という指し回しでリードを広げた里見香清麗)

20211026_76図は15時10分頃、8八の竜を8三に引いて4三とにヒモをつけた局面です。この手は1時間5分の長考でした。形勢は里見香清麗が有利と見られていますが、4八金が重くのしかかっており、簡単ではありません。

A7301431(加藤桃女流三段)

15時になり、両対局者に午後のおやつが出されました。注文は里見香清麗が「仙台名物 ずんだ餅、ウーロン茶、オレンジジュース、アップルジュース」、加藤桃女流三段が「フルーツ盛り合わせ、アイスティー」。

A7301572(里見香清麗のメニュー)

A7301573_2 (加藤桃女流三段のメニュー)

対局場のホテルは、2つの大型ショッピングモールが隣接しています。

A7301317_2(左が対局場のホテル。右が「仙台泉プレミアム・アウトレット」)

A7301311 (歩道橋を渡った先にあるのが「泉パークタウン タピオ」)

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「仙台泉プレミアム・アウトレット」は現在、ハロウィーンの装飾でいっぱいでした。ここからは、そちらの写真をお届けします。

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控室に加藤結李愛女流初段が来訪しました。加藤結女流初段は仙台出身の女流棋士です。早速、継ぎ盤で清水市代女流七段と検討が行われました。

A7301533 A7301552(清水市代女流七段)

A7301565(加藤結女流初段)