両対局者の決意表明を紹介します。両者は鹿児島の名産品である大島紬の和服に身を包んで前夜祭に彩りを添えました。
「ヒューリック杯清麗戦ですが、今期が1期目ということで、昨年、新棋戦の記者会見がありました。女流棋界にとって、大変うれしいニュースでした。と同時に、私にとっても励みになる出来事で、また将棋を頑張ろうと思いました。西浦会長、本当にありがとうございます。そして、ここ白水館で第2局が行われるということで、来てみたい宿でした。数々の名局が指された場所で、羽生先生が永世七冠を達成された地に、対局者としてくることができて、非常に光栄に思います。明日は自分の力を精一杯出しきって、対局に集中したいと思います。ファンのみなさま、関係者のみなさま、心より感謝申し上げます。今日、明日とお世話になります。本日はありがとうございました」
「鹿児島を訪れるのは初めてですが、地元のみなさんの歓迎を受けまして、とても励みになりました。ヒューリック杯清麗戦は、新しく設立された大きな棋戦で、予選で1回負けても、まだ対局できるということです。私も予選で1度負けてしまいましたが、そのあと続けて、対局してこのような舞台に出場することができました。女流棋士、一人ひとりがとても励みに思っておりますし、ヒューリック株式会社さまには感謝の思いでいっぱいです。この白水館はとても素敵な対局場で、窓からは大きな海が見えまして、伸び伸びとした気持ちで対局ができそうだなと思いました。今回は大島紬をこちらに着いてから用意していただいていると聞きました。素敵な着物を着付けていただき、とても軽くて、涼しくて、このまま東京に帰りたい気持ちです。明日は第2局ということで、里見さんという棋界の第一人者で強い方と対局できることを本当にうれしく思っています。明日の対局を精一杯指したいと思います。みなさまにも楽しんでご観戦いただければうれしいです」