(里見倉敷藤花の防衛が近いと見られている。モニターを見守る鹿野女流二段と有森七段)
(モニターは大盤解説会の映像と、盤面の映像が流れている。左のモニターの左下に、対局場の模様が映っている。立会人の斎田晴子女流五段は、公開対局が始まってからずっと盤側に座っている)
(翔)
後手にとってお荷物になりかねなかった角が捌け、後手は馬を作りました。
後手が優勢になっています。
日本女子プロ将棋協会(LPSA)の理事、鹿野圭生女流二段が控室に来訪しました。
鹿野女流二段は有吉道夫九段門下で、有森浩三七段の妹弟子にあたります。
(鹿野女流二段「あっ、まいど!」)
再開後は、里見倉敷藤花が快調に大駒の働きをよくしています。
谷口女流二段は▲5七歩~▲4六銀と自陣に駒を打ち、辛抱強く指しています。
△4四歩について有森浩三七段は、「後手にとって、本当は4六銀は相手したくない駒です。△4四歩はそういう駒を狙う手ですので、決めにいっているとも言えます」と話しました。
本局で使用されている盤は、大山名人記念館所蔵のものです。1971年1月、大阪市で行われた第20期王将戦七番勝負第2局(大山康晴王将-中原誠十段)で使用されました。日向産の榧盤で、天地柾の逸品です。
(開始前の対局室)
駒は「関西駒の会」の棋楽作、錦旗書の盛上駒です。
(対局開始前、駒が並べられていく様子)
(昨日の検分で、駒尻の銘を確認する谷口由紀女流二段)
午後になり、芸文館アイシアターでは大盤解説会が始まりました。
(開始時点で、既に立ち見が出ていた)
(菅井竜也七段。「ここでは△3五銀~△2四歩~△2五歩と進めることが多いですが、里見藤花は△4五銀と出る形を得意にしています」)
(宮宗紫野女流二段)
(里見香奈倉敷藤花)
(谷口由紀女流二段)
(駒を並べた後、記録係の冨田誠也三段の読み上げに合わせて、午前の指し手が再現された)
(大盤の駒操作は、日本将棋連盟倉敷市役所支部の皆さんが担当する)
(大山名人杯はどちらの手に渡るだろうか)