2023年11月 6日 (月)

検分

予定の時間を早めて、検分が行われました。検分は対局に使う盤や駒を確認し、部屋の空調や光の差し具合をチェックする作業です。立会人の中田功八段が主導し、大山名人記念館館長で本局の観戦記を執筆する北村實さんの説明を交え、つつがなく10分ほどで終了しました。
Img_2941(里見香奈倉敷藤花)
Img_2945(西山朋佳女流四冠)
Img_2957(関係者の話では11月には紅葉が鮮やかというが、今年はまだ見頃を迎えていない)
Img_2952(大きな問題なく終了した)

(武蔵)

第31期、三番勝負開幕

大山名人杯第31期倉敷藤花戦三番勝負は、里見香奈倉敷藤花(女流四冠)に西山朋佳女流四冠が挑みます。今期三番勝負は大山康晴十五世名人生誕100周年記念行事として、すべて倉敷市で対局が行われます。第1局は11月7日(火)に、岡山県倉敷市「倉敷由加温泉ホテル 山桃花」で行われます。対局開始は10時。持ち時間は各2時間(チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満の着手)。先後は振り駒で決定します。昼食休憩は12時から13時です。本局の立会人は中田功八段、現地大盤解説会解説を山崎隆之八段、聞き手は長谷川優貴女流二段、記録係は榊菜吟女流2級がそれぞれ務めます。
インターネット中継は棋譜コメント入力を潤、ブログを武蔵が担当します。
どうぞ、よろしくお願いします。

【主催:倉敷市】
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/
【主催:倉敷市文化振興財団(アルスくらしき)】
http://arsk.jp/
【主催:山陽新聞社】
http://c.sanyonews.jp/
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/31/kurashikitouka202311070101.html

(武蔵)

2023年9月27日 (水)

三番勝負の日程と対局場

三番勝負の日程と対局場は以下の通りです。

第1局 11月7日(火) 岡山県倉敷市「倉敷由加温泉ホテル 山桃花」
第2局 11月18日(土) 岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」
第3局 11月19日(日) 岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」

本日の更新は以上となります。ご観戦ありがとうございました。
里見香奈倉敷藤花と西山朋佳女流三冠による三番勝負もお楽しみください。

(銀杏)

感想戦

Dsc_1369 (笑顔を見せる西山女流三冠)

Dsc_1383 (質問に答える加藤結李愛女流初段)

Dsc_1391 (感想戦は14時23分ごろに終了した)

(銀杏)

終局後インタビュー

Dsc_1345 (終局直後の様子)

――対局を振り返って

西山 後手でしたが、少し無理気味な仕掛けで動いていった将棋でした。
途中はどのように手をつないでいくかという展開だったと思います。
飛車を成り込めてはこちらの攻めが速い可能性があるかなと思いました。

――どのあたりで勝ちと感じましたか。

西山 △5七歩と垂らしたあたりで一手勝ちかなと感じました。
指し手がわかりやすいので、よくなっていると思っていました。

――中飛車を選んだ理由は?

西山 これもある一つの変化だと思っていました。

――加藤結李愛女流初段とは初手合いでした。

西山 勢いのある若い方だと思っていて、ここに至るまでもいろんな方を負かしてこられているので手強い相手だと思っていました。

――今期をここまで振り返られていかがでしょうか。

西山 持ち時間が2時間なのであっという間でしたが、一局一局、自分の中で一つ定跡になった将棋があったりして内容の濃い将棋が多かったと思います。

――倉敷藤花戦では2回目の挑戦です。抱負をお願いします。

西山 変わらずに自分らしい将棋を指せたらと思います。

――里見倉敷藤花との対戦です。

西山 常にタイトルをほとんど保持されて絶対王者の印象が強いです。中飛車を主体とした振り飛車党で、安定して強い指し回しをされている方だと思っています。

Dsc_1337 (挑戦権を得た西山女流三冠)



――今日の対局はいかがでしたか。

加藤 自信のない時間が続きました。

――どのあたりからうまくいかないと感じたのでしょうか。

加藤 △4五飛と回られて取れないようでは悪いと思いました。

――今期のトーナメントでは伊藤沙恵女流四段に勝つなど、手応えもあったと思います。これまでの戦いを振り返られていかがでしょうか。

加藤 なんとか勝てた将棋もあって運がよかったですが、伊藤さんに勝てたのは自信になりました。

――挑戦まであと一息でした。今後、ここを磨いていこうというところはありますか。

加藤 序盤の組み立てなど、足りないところがいっぱいあると思いました。

Dsc_1359 (敗れた加藤結李愛女流初段)

(銀杏)

西山女流三冠が2期連続の挑戦を果たす

20230927_104

里見香奈倉敷藤花への挑戦を目指す、大山名人杯第31期倉敷藤花戦挑戦者決定戦▲加藤結李愛女流初段-△西山朋佳女流三冠戦は、13時55分に104手で西山女流三冠の勝ちとなりました。▲加藤結2時間0分、△西山1時間5分。勝った西山女流三冠は前期に続いての挑戦権を獲得しました。

(銀杏)

マムシのと金

20230927_78

図は78手目△5八歩成の局面。「マムシのと金」といわれますが、と金の大群が先手玉に押し寄せており、しのぎ切るのは大変な形です。位取りは厚みがある半面、上ずった形を下から突かれると弱いところがあります。現局面も四段目の銀が後手の攻めに対応しきれていないのが先手の泣きどころです。
駒損でも先に囲いを切り崩している後手が優勢とみられています。

(銀杏)

Dsc_1272 (厳しい攻めを繰り出す西山女流三冠)

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