甲斐の三間飛車に対し香川は中飛車左穴熊を目指す展開に。
△5四飛に対し甲斐は▲5八飛と反発。穴熊に組まれてはおもしろくないと見て、5筋の位を逆襲しに行った。
図は10時50分ごろの局面。互いの飛車の筋が入れ替わっている。▲4五銀の進軍に対し、香川は△2四角と出た。次に△5七歩と飛車を押さえに行く狙いだが、先手からはのちに▲6五歩と角の利きを通す手があるので、大胆な一手だ。
(対局開始直後の香川)
(野辺)
(先に入室したのは甲斐。上座で香川を待つ)
(9時55分、香川が入室)
(振り駒は「歩」が3枚。甲斐が先手となった)
(両者礼をして対局開始)
(先手番の甲斐。角道を開ける)
(後手番の香川。△3四歩と応じた)
(扇子をあおぎながら棋譜用紙をちらり)
甲斐は竹俣紅女流2級、本田小百合女流三段、千葉涼子女流四段、上田初美女流三段に勝って本局を迎えた。対する香川は、村田智穂女流二段、室谷由紀女流初段、中村真梨花女流二段、北村桂香女流2級、中井広恵女流六段に勝って本局を迎えた。ともに実力者を幾人も破っての挑戦者決定戦出場となった。
本日はいよいよ第21期大山名人杯倉敷藤花戦挑戦者決定戦が行われる。対戦カードは甲斐智美女流王位-香川愛生女流二段戦。甲斐は第18期以来となる挑決進出。香川は今年8月に初のタイトル挑戦を決め、二段に昇段したばかりの二十歳の俊英。里見香奈倉敷藤花への挑戦者として名乗りをあげるのはどちらか。対局は東京・将棋会館「特別対局室」にて10時開始。持ち時間は各2時間(チェスクロック使用)。使い切ると1手60秒未満での着手となる。
インターネット中継は棋譜・コメントを文記者が、ブログを野辺が担当する。
(甲斐智美女流王位)
(香川愛生女流二段)
(感想戦は40分ほどで終了した)
(本局の棋譜)
第2局は11月23日(金)、岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われます。
これで本局の中継を終了いたします。ご観戦いただき、ありがとうございました。
(紋蛇)
図は控室で勝負所と見られていたところで、△2五飛(参考図1)が検討されていました。
以下、▲4五馬△2七銀▲3九玉△1八銀成▲同香△2八飛打(参考図2)。控室では2枚飛車の攻めが受けにくいと見られていました。しかし、両対局者が読んでいた▲1九金(参考図3)が好手。駒得を生かして攻めを余す狙いで、参考図3の局面は後手の攻め足が止まっています。