2013年10月 1日 (火)

金が3枚

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感想戦の最後、図の局面から△4八桂成▲同金左△同馬▲同金△4六桂▲2八玉△4八竜▲3八金(変化図1)で「金合で詰まないと思った」と香川。

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しかし△3八同桂成▲同銀の時に持ち駒の金は3枚。
3枚あれば△2七金▲同玉△2六金▲1八玉△2七金打(変化図2)で先手玉は詰む。

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(「金が足りてたんだぁ……」と崩れる香川。持ち駒の金が2枚だと思っていたようだ)

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(甲斐も思わず口元を押さえる)

(野辺)

感想戦

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(野辺)

終局直後

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(終局直後、脇息にもたれてうなだれる香川)

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―――本局を振り返っていかがでしたか。

一手一手が難しい将棋でした。
角をいじめられるかどうかだったんですけど、いじめ切れなかったですね。
途中ははっきり苦しいと思ったんですけど、と金を作ったあたりで少し楽しみが出てきました。

―――初挑戦となりました。

初めてここまで来られたので、三番勝負も自分なりに一生懸命指したいです。

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―――本局を振り返っていかがでしたか。

ずっと難しいなと思っていたんですけど、最後勝ちになったところで、▲5二歩成(93手目)のあとで(△4八桂成と)突っ込んでいたら……。
指した後に気づいたんで、ちょっと悔しかったです。序中盤はちょっとわからないです。
あまり自信はなかったです。

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(野辺)

甲斐女流王位、挑戦決める

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▲5五同角成(図)を見て香川女流二段が投了。甲斐女流王位が里見倉敷藤花への挑戦権を手にした。
(文)

先手勝勢

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図の局面から、△4八桂成からバラして先手玉に詰みがあると見られていた。
△4八桂成に▲2八玉と逃げれば詰まないが、△4九成桂と王手で金を取れる。
金を手にすれば▲6一竜にも△5一金打とはじくことができる。
が、実戦は△4八桂成とはしなかった。

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図の▲6一竜からは先手勝勢へ。
△4二金と逃げても▲6六角と銀を拾った手が詰めろ。
香川、万事休すか。


(野辺)

双方1分将棋へ

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図の局面で香川も持ち時間を使い切り、1分将棋に突入。

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図は15時14分の局面。
先崎八段の見解は「後手良し」に変わった。
「85手目の▲4九金はどうだったんですかね。(▲5九歩と)底歩が打てないんじゃねぇ……。
代えて▲4一と△同金▲4七金直なら難しかったと思います」と先崎八段。

(野辺)

検討陣から悲鳴

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図は▲6六銀と桂先に銀を上がったところ。
▲6六銀を検討陣に伝えると悲鳴があがった。
図から△5七桂成▲同銀△同角成▲同金に△5六歩(変化図)の突き出しが厳しい。

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実戦は△5六歩▲6五銀△5七歩成▲5四銀△4八と▲同金と進んだ。

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「この▲4八同金の味が良いね。これはまだまだ難しいなぁ」と先崎八段。

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(悩ましい顔をする先崎八段)

(野辺)

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