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2025年11月

2025年11月16日 (日)

対局開始(2)

053

(福間香奈倉敷藤花)

057

(伊藤沙恵女流四段)

059

(記録係の山口稀良莉女流初段による振り駒)

071

(歩が3枚、と金が1枚、1枚の駒が立って福間倉敷藤花が先手になった)

(翔)

対局開始(1)

047

(ナンキンハゼが赤く色づき始めている)

048

(対局室には伊藤沙恵女流四段が先に入室)

050

(福間香奈倉敷藤花も入室)

(翔)

第3局は福間香奈倉敷藤花の先手で開始

福間香奈倉敷藤花の振り歩先で行われた振り駒は歩が3枚、と金が1枚(1枚立って無効)で福間倉敷藤花が先手になりました。

10時に対局開始。初手は▲5六歩でした。

081

(福間香奈倉敷藤花が初手▲5六歩を指して対局が始まった)

(翔)

本日10時より、第3局

おはようございます。本日は大山名人杯第33期倉敷藤花戦(主催:倉敷市、倉敷市文化振興財団、山陽新聞社、日本将棋連盟)三番勝負第3局の福間香奈倉敷藤花-伊藤沙恵女流四段が指されます。三番勝負最終局のため、振り駒で先後が決まります。
福間倉敷藤花が勝てば11期連続16期目、伊藤女流四段が勝てば初の倉敷藤花獲得です。

対局場は岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」。対局開始は2025年11月16日(日)10時。持ち時間は各2時間(チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満の秒読み)。立会人は本田小百合女流四段、現地大盤解説会解説は狩山幹生五段、聞き手は北村桂香女流二段、記録係は山口稀良莉女流初段がそれぞれ務めます。山陽新聞に掲載される観戦記は赤畠卓さんが担当します。

本日の対局は非公開ですが、13時からの大盤解説会は申し込み不要です(500円)。

【本日のスケジュール】
10:00 対局開始
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
?:? 終局

終局後、芸文館ホールで勝者の就位式が行われます。

【第3局棋譜中継ページ】

【倉敷市】

【アルスくらしき(倉敷市文化振興財団)】

【山陽新聞】

【YouTube配信(倉敷ケーブルテレビKCTコミちゃん)】

(翔)

2025年11月15日 (土)

第3局大盤解説会のご案内

明日、2025年11月16日(日)の第3局は非公開で芸文館「藤花荘」で行われます。

大盤解説会は事前申し込み不要、参加費500円で、明日13時から芸文館「ホール」(第2局で公開対局が行われた会場)で行われます。解説は狩山幹生五段、聞き手は北村桂香女流二段。

お近くの方はどうぞお越しください。

大山名人杯 第33期倉敷藤花戦(倉敷市文化振興財団ホームページ)

(翔)

記者会見

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【伊藤沙恵女流四段 記者会見】

--今日の対局のご感想を教えてください。
「終始難しい将棋で、最後の最後までわからない本当に難しい将棋でしたが、明日につなげることができたのはうれしく思います」

--下段の飛車が最後まで利いていたような印象がありました。
「部分的にはいい形なのかなとは思っていましたが、終盤で働いたのは先まで見通してという感じではなかったです。終盤はいろいろ怖い筋があって、秒読みのなか読みきれないままでした」

--勝因はどのあたりでしょうか。
「最後の最後まで、自玉に詰みがないとわかるまでどちらが勝っているのか判断がついていなかったです。前期の反省を踏まえて、残り時間を意識しつつ指し進めていました」

--持ち時間を使いきったあとも冷静に指せたのでしょうか。
「理想を言えばもう少し残したかったですが、なかなかうまくはいかない。秒読みに入ってから大きなミスがなかったのは運がよかったとしか言えないです」

--前期の経験が反映されていますか。
「前期は公開対局ではなかったですが、公開対局でも気が散ることなく集中できました」

--5手目▲7八金はどういった意図がありましたか。
「福間さんとの対局では指したことがないですが、確固たる描いたものがあったわけではなくて、ちょっとやってみようかなと思いました」

--仕掛けのあたりの成算はありましたか。
「▲9八香(65手目)に△8三銀が強気な一手だと思いました。次に△9一香と打たれると9四に打つ歩がないので、その瞬間に攻め込まないといけないと思っていました。でも攻め駒が豊富じゃないので読みを入れて進めないと差がつきやすい展開で、本局も先に時間を使いきってしまったので、そのあたりは福間さんの戦いがうまいなと思っていました」

--押し込むけどもうひと押しが足りないという形でもどかしい中盤だったかと思います。
「▲6四銀成(87手目)~▲5三歩成は詰めろではないので甘い気がしたのですが、その直前の▲5六銀右(85手目)のところで銀直だったか、金だったか、一考の余地があったかなと。予定変更でした。▲9二香成(95手目)もしっくりしないまま指してしまいました」

--終盤はどのように見ていましたか。
「何か(持ち駒が)入ればという状況が続きましたが、福間さんも渡さないように攻めをつなげてこられたので、何かあったかもしれませんが、いまは見つかっていない状況です」

--明日への意気込みをお聞かせください。
「振り駒になるので先後がわからないですし、とにかく目の前の一局に集中するだけです」

173

(伊藤沙恵女流四段)

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【福間香奈倉敷藤花 記者会見】

--対局を終えたいまのお気持ちをお聞かせください。
「作戦負けになってしまったあとに持ち直してはっきりよくなっていた将棋だったと思いますが、最後は時間が切迫していく中で寄せを間違えたと思います」

--最後までどちらが勝つかわからなかった将棋でした。
「自玉が薄い分、正確な指し手を積み重ねていくのが難しかったです」

--倉敷藤花戦独特の、持ち時間が短い難しさはありましたか。
「でも、もう少し要所で時間を投入すべきでした」

--序盤の▲7八金(5手目)に考えられましたが。
「あまり見ない手なので、どういう方針にしようかと考えていました」

--どのあたりで作戦負けと感じていましたか。
「先手にいい形で▲2四歩(49手目)△同歩▲9五歩と仕掛けられて、まとめにくい形になりました。もっと早い段階で動いたり、駒組みの段階で違う順を選んだりしたほうがよかったです。本譜はこちらの駒がぶつかりやすくなっていて、手は進んでいるけど低い陣形じゃない分、流れ弾に当たりやすい形だと思っていました」

--▲9八香(65手目)に△8三銀と引いたあたりはどう見ていましたか。
「昼食休憩(54手目△9五同香)のあたりは違う展開を考えていました。本譜は先手も怖い形で踏み込んでいかないといけなくて、こちらは相手の手に対応していくような構えになり、結構難しいのかなと感じていました」

--先ほど「よくなっていた」とおっしゃられましたが、どのあたりでそう感じていましたか。
「駒得できて、△7八銀(102手目)と挟み撃ちにする展開になったのでそのあたりはよくなっているかなと思いました。そのあとに△5六歩(106手目)とたたきましたが、△6七銀打など、わかりやすい展開にしないといけなかったかもしれません」

--明日への意気込みをお願いします。
「先後がわからないので、どちらにしても自分の力を出しきれるように、一局に集中したいです」

184

(福間香奈倉敷藤花)

(翔)

終局直後

143

(終局直後)

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(大盤解説会場から狩山幹生五段と北村桂香女流二段が移動し、大盤を使った感想戦が行われた)

155

(勝って第3局につなげた伊藤沙恵女流四段)

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(敗れた福間香奈倉敷藤花)

(翔)

伊藤女流四段がタイに

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三番勝負第2局は141手で伊藤女流四段の勝ちとなりました。終局時刻は15時38分。消費時間は▲伊藤2時間0分、△福間2時間0分(チェスクロック使用)。三番勝負は1勝1敗となりました。第3局は明日16日(日)、同じく倉敷市芸文館(岡山県倉敷市)で行われます。

(飛龍)

先手がしのいだ模様

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先手は2五桂を外す手が間に合い、▲6四桂が詰めろで入りました。△3八歩成と金は取れますが先手玉は詰まず、先手が勝ちになったと見られています。

(翔)

両者、一分将棋に

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図の△7六馬で両者一分将棋に入りました。後手は依然駒を渡せない形です。先手玉が右辺に逃げられるか、難解な終盤戦になっています。

(翔)

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