2019年5月 4日 (土)

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時刻は16時を回りました。▲4五歩の仕掛け以降、先手の永瀬七段が攻め続ける展開でしたが、高見叡王も負けじと歩の連打で手番を取り、△6五歩と反撃に出ました。

脇謙二八段
(継ぎ盤を使って本局を検討する日本将棋連盟常務理事・脇謙二八段)

第3局の対局場「花月」は、長崎県長崎市にある料亭。創業は1642年(寛永19年)。江戸時代、丸山遊郭は「天下の三大遊郭」とうたわれ栄えた不夜城のひとつです。江戸から幕末、明治と長崎を舞台に活躍した国際人の社交場でもあり、文人墨客も数多く訪れた場所です。

広さ800坪の庭園、長崎伝統の卓袱(しっぽく)料理のほか、「集古館」には歴史的な文化財が数多く展示されており、宴会場や披露宴会場で使われることもあります。1960年(昭和35年)には長崎県の史跡に指定され、いまでは全国的に珍しい「史跡料亭」として営業しています。

史跡料亭花月

廊下

庭園
(対局室から見える庭園)

集古館
(貴重な文化財が並ぶ「集古館」)

【史跡料亭 花月】
http://www.ryoutei-kagetsu.co.jp/

15時になり、両対局者におやつが運ばれました。ふたりともスイーツ3種に、飲み物2種ずつ選んでいます。

高見叡王のおやつ

◆高見叡王のおやつ◆

  • プレミアムロールケーキ
  • とろけるティラミス
  • 焦がしはちみつカラメルのカスタードプリン
  • オレンジジュース
  • ラテマキアート

永瀬七段のおやつ

◆永瀬七段のおやつ◆

  • ビターチョコエクレア
  • とろけるティラミス
  • もっちりとした白いたい焼き
  • オリジナルブレンドコーヒー
  • チョコチーノ

※ウチカフェスイーツはローソンの商品です。

▲4七金

▲4五歩の仕掛け以降も、両者の指し手は止まらず、開始1時間で65手目▲4七金まで進みました。永瀬七段の一気の攻めに対し、高見叡王が徹底抗戦の姿勢を見せています。まだ形勢の評価値に大きな差はついていないようです。

高見叡王

高見叡王
(高見叡王は13時50分の入室)

高見叡王
(タイトル防衛に向け、この第3局で流れを変えられるか)

高見叡王
(高見叡王が駒袋を開け、両者が駒を並べ始める)

永瀬七段

高見叡王

開始前
(13時55分、駒を並べ終え、あとは開始を待つのみとなった)

立会席
(開始20分前の対局室)

対局時計
(前局まで違い、第3局の持ち時間は各3時間)

見届け人
(右は第3局の見届け人・泉山直哉さん。深浦九段が話しかけて緊張をほぐす)

永瀬七段
(13時46分、永瀬七段が先に入室)

永瀬七段
(現在2連勝。初のタイトル獲得まであとふたつ)

カットバナナ
(すでに盆の横にはカットバナナが添えられている)

▲4五歩

本局は相居飛車。矢倉模様の出だしから▲6七金左、△4三金左と両者バランス重視の駒組みで進めています。そして14時22分、早くも永瀬七段が▲4五歩と仕掛けました。

定刻の14時を迎え、対局が始まりました。第3局の先手は永瀬七段です。

対局開始

永瀬拓矢七段

◆永瀬 拓矢(ながせ たくや)七段◆

  • 棋士番号276
  • 1992年9月5日生まれ(26歳)
  • 神奈川県横浜市出身
  • 安恵照剛八段門下
  • 2004年、6級で奨励会入会
  • 2009年、四段(プロ入り)
  • 2017年、七段
  • タイトル戦登場は3回
  • 棋戦優勝は2回

高見泰地叡王

◆高見 泰地(たかみ たいち)叡王◆

  • 棋士番号284
  • 1993年7月12日生まれ(25歳)
  • 神奈川県横浜市出身
  • 石田和雄九段門下
  • 2005年、6級で奨励会入会
  • 2011年、四段(プロ入り)
  • 2018年、七段
  • タイトル戦登場は2回、獲得は叡王1期

盤面
(▲7六歩△8四歩▲6八銀の出だし。これは相矢倉か)

路線図
(九州の路線図。赤いところが長崎駅)

JR長崎駅
(JR長崎駅前。歩道橋を渡るとすぐに長崎電鉄がある)

長崎電鉄
(路面電車。崇福寺行きに乗って「思案橋」が花月の最寄りです)

おはようございます。一夜明けて対局当日の朝を迎えました。本日のタイムスケジュールは以下の通りです。

  • 13:30 ニコニコ生放送開始
  • 14:00 対局開始、現地大盤解説会開始
  • 15:00 おやつ
  • 18:00 夕食休憩
  • 18:30 対局再開
  • ??:?? 終局

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/4/eiou201905040101.html

空
(本日の長崎は快晴)