2020年7月 5日 (日)

▲7一歩成

21時58分、永瀬叡王が持ち時間の5時間(チェスクロック使用)を使いきり、両者一分将棋になりました。控室では「豊島竜王・名人が1二の香を取ることができそう」とのことで、持将棋成立と見る声が多くなっています。

対局室

▲9三香成

21時22分、盤上は185手目▲9三香成まで進みました。もう互いの玉に寄りはなく、大駒を5点、小駒を1点とした点数争いです。現状は、永瀬叡王の24点到達は間違いなさそうですが、豊島竜王・名人が届くかどうか。かなり際どい勝負です。

福崎九段
(和服に着替えた福崎立会人。改めてスタッフと対局規定を確認する)

解説会場
(大盤解説会場の糸谷八段は「永瀬叡王の負けはないです」と断言)

△5六歩

時刻は20時30分を回り、両者の指し手のペースが上がってきました。ふたりとも持将棋を目指している可能性が高そうです。対局規定では、21時30分までに持将棋が成立すれば、本日中に指し直しになります。残り時間は▲豊島竜王・名人9分、△永瀬叡王45分です。

福崎九段
(控室では福崎九段がニコニコ生放送に電話出演していた)

△3三金上

112手目△3三金上まで進みました。後手玉は上部が広く、確実に入玉できそうな展開。このあと先手も入玉を目指せば相入玉、いわゆる点数勝負になる可能性があります。

見届人
(継ぎ盤を動かす見届人の青木優季さん。将棋ウオーズ五段の腕前だという)

笹
(明後日は七夕。JR城崎温泉駅にある笹にたくさんの短冊が結ばれていた)

△2五同銀

時刻は19時を回り、90手目△2五同銀まで進みました。形勢に関しては、少しずつ後手の永瀬叡王に傾いているようです。豊島竜王・名人は残り1時間を切りました。ここから流れを変えられるでしょうか。

対局室
(控室のモニターに映る、対局室の様子)

但馬の贅

両対局者の夕食は、どちらも西村屋本店の記念会席「創業160年記念プラン但馬の贅」。季節の前菜に加え、但馬牛ロース低温グリル、鮑と雲丹の川柳仕立てなど、但馬の夏の味覚がたっぷりです。

但馬の贅

但馬の贅

但馬の贅

但馬の贅

但馬の贅

※写真は対局者のぶんとは別に、撮影用で用意されたものです。

Eiou2020070501017118時、この局面で夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲豊島3時間50分、△永瀬3時間8分。対局は18時30分に再開します。夕食はどちらも西村屋本店の「創業160年記念プラン但馬の贅」。季節の前菜に加え、但馬牛ロース低温グリル、鮑と雲丹の川柳仕立てなど、但馬の夏の味覚がたっぷりの記念会席です。

2020年に開湯1300年を迎える城崎温泉。旅館のお風呂を「内湯」と呼ぶのに対し、外の共同浴場を「外湯」と呼びますが、城崎温泉は7ヵ所の外湯を、浴衣と下駄でめぐる「外湯めぐり」が定番です。

  • 一の湯(開運・招福の湯)
  • 御所の湯(美人の湯)
  • 地蔵湯(衆生救いの湯)
  • 鴻の湯(幸せを招く湯)
  • さとの湯(ふれあいの湯)
  • 柳湯(子授けの湯)
  • まんだら湯(一生一願の湯)

まんだら湯
(まんだら湯。陶器の露天桶風呂や、気泡風呂が人気)

一の湯
(一の湯。香川修徳が「天下一の湯」を推奨した洞窟風呂が人気)

北柳通り

ゆかたの似合うまち

郵便ポスト
(いまの時代では珍しくなった丸型の郵便ポスト)

△3五桂

時刻は17時を回り、70手目△3五桂まで進みました。控室の都成六段は、この桂跳ねに「意外な一手」とコメント。続けて「△3五桂は次に△4七桂成を狙っていますが、桂を成った瞬間に▲3六角とか▲2四桂とかあるので、少し危ないという印象ですね。だからと言って△3五桂のあとに△3八馬と寄るのでは駒がだぶる感じですし。なので先手は▲4三とか▲5五桂とか、何か攻める組み立てを考えたいですね」と話しています。

都成六段
(控室で継ぎ盤を動かす都成六段)


大盤解説
(一方、大盤解説会場には、福崎九段がゲスト出演していた)

福崎九段
(第2局立会人の福崎九段)