2020年9月21日 (月)

2020092190図は21時50分頃の局面。残り時間は▲豊島51分、△永瀬53分。
「ここは先手が長考するでしょうね。たぶん20分ぐらい。局面がもつれかけているので、ここでしっかり決めないと危ないです」(鈴木九段)

2020092180時刻は21時を回りました。いま指された△2二玉は「永瀬調だけど……」と鈴木九段。佐々木勇七段は「なんとか上部に脱出したい、という感じですね。後手が悪いのは間違いないでしょうが、永瀬叡王らしい粘り方にも見えます」と、見ています。形勢はハッキリ先手よし。あとは後手が粘って、逆転の芽を育てることができるどうかに懸かっているようです。

Img_2334 ニコニコ生放送にゲスト出演中の佐々木勇七段。

2020092171図は、先手の▲7七歩に後手が△5九角と反撃に転じたところ。そこで豊島竜王は▲2五桂と歩頭に桂を跳ねる妙手を繰り出しました。以下△2五同歩に▲6二と△3七角成には、▲6三角(▲4一金以下の詰めろ)△2三金▲4四歩△同歩▲2五飛△2四歩▲8五飛(参考図)と、飛車を気持ちよく転回する順があります。この華麗な桂捨ての妙手で、先手がリードを広げたと見られています。

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Img_2332 20時過ぎ、控室には鈴木大介九段も来訪しています。現在は、ニコニコ生放送にゲスト出演中です。

2020092169対局のほうは、控室でも検討されていた▲7七歩を豊島竜王が打ちました。鈴木九段はこの手を「感触のよさそうな手」と称賛しています。

Img_2330 19時50分頃、控室に佐々木勇気七段が来訪しました。
強力な助っ人の来訪に、木村九段は喜んで検討を深めています。

前図△6四銀の鬼手に、直線的な順として▲6二と△5五角▲7七歩△3七角成▲6三角△2三金▲4四歩△同歩▲1八飛△8二飛▲7二と(参考図)が検討されました。以下△9二飛なら▲8三金と飛車を取りにいって先手よしとされましたが、▲7二とに△6二歩が妙手で、飛車と角の取り合いになっては先手も大変とされました。そこで現在は▲6二との前に▲7七歩と受ける手が検討されています。

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2020092168図は19時半頃の局面。永瀬叡王は前譜の▲8六歩から△5五銀▲6三歩成に△6四銀! と引きました。自ら金銀両取りにかかりにいく不思議な手。しかし、先手が取れる駒は金か銀の1枚だけ。そして銀を引いたことで後手からは△5五角の狙いができています。ニコニコ生放送のリモート解説の斎藤慎八段は△6四銀を「おしゃれな手」と評しています。

Img_2260 永瀬叡王は相手の「と金」の利きに銀を引く鬼手を放った。

202009216518時55分、豊島竜王は休憩明けからさらに30分近く使って▲8六歩と打ちました。控室の木村九段は△5五銀▲6三歩成△7一金▲5三とを一例として示しました。
「手が広い将棋で、どの変化も難しい。対局者は長考の連続で手が進まない。解説者泣かせの将棋ですね。少し先手が指しやすいと見られていますが、実戦的にはまだまだ互角に近いと思います。先手の豊島竜王もそんなにいいとは思っていないでしょう」(木村九段)

Img_2317 夜戦に入って、木村九段は盤をにらんで真剣に考える時間が増えている。

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18時、図の局面で豊島竜王が27分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲豊島3時間15分、△永瀬3時間43分。夕食の注文は、両者ともに鳩やぐらの叡王戦記念特別メニュー「秋の第9局セット」です。

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Img_2305 セットの内容は次の通り。
黒毛和牛のすき煮、大根田楽、だし巻き玉子、合鴨の燻製、鶏の南蛮、ぶり照焼、かぼちゃ煮、カキフライ、栗ごはん、お漬物、フルーツ。