図は21時50分頃の局面。残り時間は▲豊島51分、△永瀬53分。
「ここは先手が長考するでしょうね。たぶん20分ぐらい。局面がもつれかけているので、ここでしっかり決めないと危ないです」(鈴木九段)
2020年9月21日 (月)
粘れるか
時刻は21時を回りました。いま指された△2二玉は「永瀬調だけど……」と鈴木九段。佐々木勇七段は「なんとか上部に脱出したい、という感じですね。後手が悪いのは間違いないでしょうが、永瀬叡王らしい粘り方にも見えます」と、見ています。形勢はハッキリ先手よし。あとは後手が粘って、逆転の芽を育てることができるどうかに懸かっているようです。
ニコニコ生放送にゲスト出演中の佐々木勇七段。
華麗な桂捨て
図は、先手の▲7七歩に後手が△5九角と反撃に転じたところ。そこで豊島竜王は▲2五桂と歩頭に桂を跳ねる妙手を繰り出しました。以下△2五同歩に▲6二と△3七角成には、▲6三角(▲4一金以下の詰めろ)△2三金▲4四歩△同歩▲2五飛△2四歩▲8五飛(参考図)と、飛車を気持ちよく転回する順があります。この華麗な桂捨ての妙手で、先手がリードを広げたと見られています。


対局のほうは、控室でも検討されていた▲7七歩を豊島竜王が打ちました。鈴木九段はこの手を「感触のよさそうな手」と称賛しています。

図は19時半頃の局面。永瀬叡王は前譜の▲8六歩から△5五銀▲6三歩成に△6四銀! と引きました。自ら金銀両取りにかかりにいく不思議な手。しかし、先手が取れる駒は金か銀の1枚だけ。そして銀を引いたことで後手からは△5五角の狙いができています。ニコニコ生放送のリモート解説の斎藤慎八段は△6四銀を「おしゃれな手」と評しています。
18時55分、豊島竜王は休憩明けからさらに30分近く使って▲8六歩と打ちました。控室の木村九段は△5五銀▲6三歩成△7一金▲5三とを一例として示しました。





