2020年9月 6日 (日)
2020年9月 5日 (土)

両対局者は15時30分頃に現地入りし、16時55分から対局検分が行われました。

A7301646_2 (16時50分、永瀬叡王が先に入室。5分後に豊島竜王も姿を見せた)

A7301648_2 (互いに駒の感触を確かめる)

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A7301662_2 (盤は陣屋所蔵の逸品で、駒は叡王戦専用の一字駒が使用されることになった)A7301671_2 (検分は17時に終了した)

本日のブログ更新は以上となります。明日10時からの対局をお楽しみください。

本局の対局場となる陣屋は、1918年(大正7年)に創業され、今年で102年を迎える老舗旅館です。新宿から小田急線で約1時間、最寄り駅の鶴巻温泉北口からは徒歩4分の距離にあります。これまで行われてきた将棋・囲碁のタイトル戦は300回を超えており、幾多の名勝負が繰り広げられてきました。叡王戦の舞台となるのは、本局が初めてです。
また、王座も保持する永瀬叡王は、つい3日前に第68期王座戦五番勝負第1局を同地で戦ったばかりです。

2018年には一部施設の改装工事が行われ、10月にレストランの「賑わい亭」、11月に大浴場がリニューアルオープンしました。それに伴い、大浴場に隣接する休憩スペースも新しく生まれ変わっています。
また、同年6月には第2回日本サービス大賞「総務大臣賞」を受賞しています。
日本サービス大賞は、多種多様なサービスを共通の尺度で評価し、優れたサービスを表彰する制度。旅館経営者自らが開発したクラウド型旅館管理システムを活用し、業務の効率化に成功したことが選考理由です。

現在はGoToトラベルキャンペーンを実施しており、すべての宿泊プランが対象になるとのことです。

【鶴巻温泉 元湯陣屋】
https://www.jinya-inn.com/index.php/topic/home_ja
【陣屋コネクト】
https://www.jinya-connect.com/
【第2回日本サービス大賞「総務大臣賞」を受賞しました!】
https://www.jinya-inn.com/databox/data.php/topics_20181127_ja/code

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本局の模様は「ニコニコ生放送」でライブ中継されます。
解説は広瀬章人八段、聞き手は飯野愛女流初段。
リモート解説は青嶋未来六段、室谷由紀女流三段が担当します。
なお、室谷女流三段は現地でリモート解説の聞き手を務めます。

【第5期叡王戦 七番勝負 第8局 永瀬拓矢叡王 vs 豊島将之竜王】
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327290334

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また、ABEMAの将棋チャンネルでも本局の模様を視聴することができます(解説なし)。

【ABEMA 将棋チャンネル】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/CYn6nN35mB8XVy

永瀬拓矢叡王に豊島将之竜王が挑戦中の第5期叡王戦七番勝負は、永瀬叡王3勝、豊島竜王2勝(2持将棋)というシリーズ成績で第8局を迎えました。
対局は9月6日(日)に神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で行われます。

対局開始は10時、持ち時間は各6時間(チェスクロック使用)。昼食休憩は12時30分から13時30分、夕食休憩は18時から18時30分。先手番は豊島竜王です。
立会人は先崎学九段、記録係は齊藤優希三段(深浦康市九段門下)が務めます。
なお、本局は現地、東西の将棋会館ともに大盤解説会は行われません。

主催:株式会社ドワンゴ
協賛:キリン 生茶
協賛:タカラレーベン
協賛:ローソン
協賛:コーエーテクモゲームス「三国志ヒーローズ」
協賛:ロート製薬 Vロートプレミアム
協賛:IHI

本局の中継は棋譜コメントを文、本ブログを玉響が担当します。
どうぞよろしくお願いいたします。

2020年8月10日 (月)

Dsc_32272 (感想戦後、勝利した永瀬叡王は主催のインタビューに応じた)

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――一局を終えて、いまのお気持ちを教えてください。

永瀬 難しい終盤で、形勢判断が正確にできていなかったと思います。

――叡王防衛まであと1勝になりました。次の第8局は9月6日(日)ということで、1ヶ月弱の間隔が空きますが、どのように過ごされますか。

永瀬 今日の振り駒で先後が決まりましたので、できる限り準備をして、対抗できるようにしたいと思います。

Dsc_32331 (パソコンでニコニコ生放送を見ながら、視聴者の質問に答える)

――ニコニコ生放送のユーザーの皆様の質問にもいくつかお答えください。

永瀬 黒マスクは、夏はよくないそうなので、そろそろやめます。体感温度が5度くらい上がってしまうらしいので。本当の真夏になってきたら白に切り替えようかなと。今日は35度くらいでしたので、まだぎりぎり黒でもいいかなという感じがしています。

永瀬 コーヒーは無糖ですね。やっぱり体重が増加気味なので、ここで糖をとってはいけないので。棋士になってから、コーヒーはずっとブラックですね。

永瀬 夕食は休憩が30分と短いので、そんなにしっかりは食べられなかったんですけど、おいしいものを用意していただいて。

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――いま食事の話が出ましたが、本日はバナナは召し上がりましたか。

永瀬 そうですね。食べてないです(笑)。コーヒーのほうが(効果が出るのが)早いので、コーヒーに本格的に切り替えたいなと思ってるんです。コーヒーとバナナで効用は違うと思うんですけど、コーヒーで全部済むのであれば、結構、体重の増加を抑えられるのではないかと。やっぱり体重は減らないので、増やさないように気をつけなければいけないなと。ただ、持将棋・千日手の場合はバナナを投入しますし、可能性はありますので。今日はそういう展開ではなかったので、コーヒーメインで。コーヒーは普段から飲んでるんですけど、あまり飲みすぎないように、対局のときだけ飲むように気をつけています。

――ニコニコ生放送とABEMAで本局を見守られた皆様へのメッセージと、次局への意気込みをお願いします。

永瀬 ご視聴ありがとうございます。(次局も)チェスクロック6時間で長丁場なんですけど、朝から見ていただくという楽しみ方もあると思います。一生懸命指して、皆様に少しでも活力を感じてもらえればと思いますので、応援いただければ幸いです。よろしくお願いします。ありがとうございました。

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以上で本局の中継は終了です。ご観戦ありがとうございました。第8局は、9月6日(日)に神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で行われます。持ち時間は各6時間(チェスクロック使用)で、先手番は豊島竜王・名人です。どうぞお楽しみに。

Dsc_31852 (永瀬叡王は、初防衛まであと1勝)

Dsc_31882 (敗れた豊島竜王・名人。ここから巻き返すことができるか)

Dsc_31931 (永瀬叡王のバナナは手つかずだった)

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第5期叡王戦七番勝負第7局は、図の局面までで永瀬叡王の勝ちとなりました。終局時刻は22時16分。消費時間は、▲永瀬叡王5時間2分、△豊島竜王・名人5時間43分。

勝った永瀬叡王はシリーズ成績を3勝2敗とし、防衛まであと1勝に迫りました。

20200810r22時14分、豊島竜王・名人が90手目となる△5五同歩(図)を着手し、本シリーズの合計手数は1231手になりました。これまでのタイトル戦番勝負における合計手数の最長記録は、加藤一二三十段が中原誠名人(肩書はともに対局当時)から名人位を奪取した第40期名人戦(1982年)の1230手でした。約38年ぶりとなる記録更新です。

Dsc_31771 (記録更新の瞬間。控室のモニター映像から)