消費時間の差がなくなる 図は15時頃の局面です。先手は大駒の力で5一の地点を狙っていますが、後手の金の守りも強く、すぐの攻略は難しそうということで、▲5七玉と自玉の安定を図りました。昼食休憩明けからは、永瀬九段のほうがまとまった時間を使って考えることが多く、昼前には1時間20分ほどあった消費時間の差が、いまではほぼなくなっています。形勢としては、駒数の多い後手がやや指しやすそうです。 (伊藤匠七段がペースを握りつつある)
手厚い玉形 図は13時50分頃の局面です。後手が自玉周りをより手厚くしつつ、2筋に打たれた先手の飛車を自身の手駒にしています。次にこのまま△2五歩と桂も外せれば、後手玉はしばらく安泰といえそうです。先手は改めて有効な攻めの形を作っていくことができるでしょうか。 (永瀬九段)
対局再開 (再開直前の対局室。両者、12時30分には盤の前に戻っていた) (腕を組んで考える伊藤匠七段) (永瀬九段は厳しい表情) (再開を告げられると、伊藤匠七段は席を外した) (手番の永瀬九段は、すぐには指さず。視線は相手陣のほうに向けられていた)
昼食休憩に入る 正午、△2二角(図)の局面で永瀬九段が9分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲永瀬21分、△伊藤1時間37分。昼食の注文は、永瀬九段が「キーマカレー、パッションフルーツラッシー」(rico curry)、伊藤七段が「ビーフカレー」(rico curry)です。永瀬九段は、ゼリー飲料4個の買い出しも頼んでいます。対局は12時40分に再開されます。 (キーマカレー、パッションフルーツラッシー) (ビーフカレー)
反撃の順があるか 図は11時40分頃の局面です。先手は飛車の成り込みに続いて持ち駒の飛車も相手陣に打ち下ろし、着々と相手玉に迫っています。後手のほうもこれ以上受けても切りがなさそうなので、何か反撃に出たいところですが、何かよい順はあるでしょうか。なお、ここまでの永瀬九段の消費時間はわずか11分で、互いの消費時間の差は1時間20分ほどにまで開いています。 (伊藤匠七段)
戦型は角換わりで、早い進行 図は10時35分頃の局面。戦型は角換わりです。後手がいったん右玉に構えましたが、すぐに玉を初期位置に戻り、直後に飛車を取らせる順に踏み込んで戦いにいっています。手数はすでに70手に達し、形勢に優劣がついていてもおかしくなさそうな局面にも見えますが、両者にとってはこれも定跡の範囲内なのでしょうか。 (永瀬九段は、飛車2枚での攻めに期待したい) (伊藤匠七段。手駒の桂をうまく生かせるか)
伊藤匠七段の本棋戦成績 伊藤匠七段の本棋戦成績は9勝3敗(0.750)です。今期は段位別予選六段戦で黒沢怜生六段、高野智史六段、渡辺和史六段、服部慎一郎六段をくだして、初の本戦進出を決めました。本戦では山崎隆之八段、斎藤明日斗五段、青嶋未来六段を連破して、本局を迎えています。 (伊藤匠七段)
永瀬九段の本棋戦成績 永瀬九段の本棋戦成績は34勝11敗(0.756)です。第4期(2018年~2019年)に叡王を獲得しています。今期は本戦からの参戦で、佐々木勇気八段、佐藤天彦九段、糸谷哲郎八段を破っての勝ち上がり。挑戦者決定戦進出は、2期連続3回目です。 (永瀬九段)