▲２六角（図）は15時30分になる前の着手。開始から１時間半ほどで57手も進みました。先手からは次に▲５五歩の仕掛けがあります。金井六段は58手目を長考中です。
（金井六段）
第3期七番勝負第4局 
2018年5月26日 (土)
石田和雄九段が来訪
15時過ぎ、石田和雄九段が取材控室を訪れました。高見六段の師匠です。「お忍びだよ、お忍び」とのことで、高見六段には今回の来訪を伝えていないそうです。
（石田和雄九段。一門から初のタイトルホルダー誕生なるか）
（モニターで進行を確認する）
（石田九段の新刊をいただいた）
おやつ
15時になり、対局者におやつが出されました。
地元のお店「カフェドローム」のお菓子です。
【カフェドローム】
http://www.yutari.jp/club/CafeRestaurant/cC121015.htm
高見六段 プリンそこがみそ、ビタミンのマリネクレープ
金井六段 シフォンケーキセット（シルクシフォンケーキと味噌シフォンケーキ）
（プリンそこがみそ）
（ビタミンのマリネクレープ）
（シフォンケーキセット）
流行形
大方の予想どおり矢倉模様で始まりました。ただし、従来からある相矢倉ではなく、高見六段は７八金を６七に上がりました。金を左に上がるのは流行している手です。
（初手▲７六歩）
（２手目△８四歩）
大盤解説会始まる
【大盤解説会】
日時：受付開始＝13時30分 解説開始＝14時
場所：群馬県富岡市富岡1460-1 富岡市新庁舎「３Ｆ会議室」
交通：上信電鉄「上州富岡駅」から徒歩４分
入場：無料
解説：糸谷哲郎八段 聞き手：安食総子女流初段
対局開始
（高見六段、金井六段の順に入室）
（駒を初形に並べていく）
（写真左は群馬県出身の関矢三段、中央は榎本・富岡市長）
（対局開始）
ニコ生放送中
（13時から放送開始。富岡市の榎本義法市長が出演中。視聴は「こちら」）
富岡製糸場
第４局はまもなく開始です。
富岡製糸場は明治５年(1872年)に設立された、日本初の本格的な器械製糸工場。全国から集められた女工は、伝習を終えると出身地に戻り、器械製糸技術を伝えました。その一人である和田英（旧姓：横田）は当時の回想を『富岡日記』にまとめています。明治期の日本を支えた重要施設です。
官営で始まった製糸場は、後に民間に払い下げられ、昭和62年（1987年）まで操業が続きました。平成26年（2014年）に世界遺産登録。繰糸所、西置繭所、東置繭所の３棟も同年、国宝に指定されています。
（富岡製糸場入り口）
（明治５年操業開始）
前夜祭９
明日の見どころ紹介がありました。
（中村桃女流初段が司会を務めた）
「星取りのうえでは金井さんが厳しい。矢倉は終わったといわれますが、高見さんは終わった側をよくやっています（笑）。金井さんは矢倉をどう攻略するか。高見さんは普通に指すことを心掛けそうな気がします。星取りに加えて先手の高見さんが圧倒的に有利なのですが、不利なほうの金井さんが本局に勝つと、次は１日で２局の対局（持ち時間は各１時間）なので、流れが変わるかもしれません。最終局にもつれ込んで、振り駒で金井さんが有利な先手を引くシナリオもあるわけですし」（三浦九段）
「対局者のお二人は落ち着いていますね。自分が初タイトル戦のときは、もっと緊張していました。高見さんはもう１局勝てばというのが、逆にプレッシャーになるかもしれません。明日の戦型で可能性が高いのは矢倉ですが、金井さんは後がないので横歩取りなどの秘策を練ってきているかもしれないです」（糸谷八段）
「ここまで中終盤が面白い将棋が多く、前局は千日手でした。中終盤、どっちが勝つかわからない将棋を観たいと思います」（安食女流初段）
（ニコ生の戦型予想アンケートでは、矢倉が一番人気だった）
（師弟・親子の二人だけで登壇。塚田女流１級の攻めが厳しい）
「第３局まで両者の力は拮抗していますが、金井さんのほうが時間を使ってしまい、優勢でも終盤で持ち時間がないために間違えている展開が多いです。金井さんが優勢で時間を残していたら、金井さんが勝つような気がします」（塚田九段）
（恒例となった「郵便将棋」。図の局面から塚田女流１級が１手指した）
※以上で対局前日のブログ更新を終わります。
