2026年5月23日 (土)

終局直後インタビュー

終局直後の談話です。
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Img_7000(斎藤八段は二転三転の最終盤を制した)
―― 本局、先手で相掛かりになった。
斎藤 早々に駒組みが甘かった気がして、途中からは千日手になればいいなと。先手番としてはつらい将棋になったなと思っていた。
―― 検討では千日手がささやかれていたが、果敢に打開した。
斎藤 千日手で仕方がないかなと思っていたが、場合によっては動かれる可能性もあり、ちょっと考えた結果、動くほうが望みがあるのかなと思って進めた。
―― 73手目の▲3八金は46分の長考だった。
斎藤 後手のほうが手持ちの桂が1枚多く、打開しにいったほうがいいのかなと思った。
―― 18時くらいまで、形勢はほぼ互角くらいではないかと控室では話されていた。
斎藤 基本的にはあまり自信がなかったが、後手玉が薄い状態を続けて終盤に期待しようかと思った。
―― 115手目▲4五桂の評判がよかった。
斎藤 少し駒が増えてきたのでチャンスがきたのかなと思ったが、△2一桂(116手目)から△4二歩でまた手が見えなくなり、間違えてしまったかなと思ってはいた。ただ、そのあと、上部に逃げ出して混戦を目指そうと思っていた。
―― AIが示す評価値は、シーソーゲームのように揺れ動く終盤戦だった。
斎藤 チャンスかなと思ったり、間違えたかなと思ったり、同じような繰り返しだったが、最後まで集中力だけは切らさないように指そうと思っていた。
―― △3三桂(142手目)に対する▲3六銀に感嘆の声が上がった。
斎藤 △3三桂に金を取れないので普通は負けかなと思ったが、▲5四角成があってまだ際どいかなと判断して、▲3六銀と打った。
―― 最終的に優勢を意識された局面は。
斎藤 ▲7二馬(151手目)が飛車取りになる順が残っていて、そういう展開は予想していなかったが、配置はよくなったのかなと思っていた。
―― 五番勝負は2連敗スタートから2連勝して、2勝2敗で最終局となった。
斎藤 第5局につなげられたのはよかったが、内容的には改善しなければいけない。
―― 第5局にどのような気持ちで臨むか。
斎藤 柏市では叡王戦をずっと開催していただいている。昨年に伺った恩を返せるような熱戦にできるように頑張りたい。

Img_7002(伊藤叡王は連勝からの連敗で、第5局を迎える)
―― 相掛かりになった点について。
伊藤 △3三桂(50手目)のあたりまでは、後手番としては成功しているか思っていた。ただ、そのあとの手が広く、悩ましい局面が続いた。
―― 千日手の可能性のある局面が続いた。
伊藤 ▲2五桂(51手目)とぶつけられたので、すぐに千日手になることはないと思っていた。その後、▲8五桂打(57手目)と打たれる構想に気づいていなかった。そこでしっかり考えたものの、あまり自信の持てる順が見つからないまま指していた。
―― 検討陣は形勢の揺れ動く終盤戦と見ていた。
伊藤 △7三桂(88手目)から△6五桂と指したあたりでまた自信がなくなった。秒読みになってからは、わけが分からないまま指していたという感じだった。
―― これで2勝2敗となり、最終局となった。
伊藤 中盤から終盤にかけてうまく指せていない将棋が続いていると感じる。もう少し改善して臨まないといけない。
―― 本局のあとも重要対局が重なる。
伊藤 体調管理に気をつけて、心身ともに充実した状態で過ごせればいいかなと思う。