2026年4月 3日 (金)

前夜祭(2)

Dsc_2791(藤野英人・レオスキャピタルワークス株式会社代表取締役社長)

「第11期叡王戦の第1局がシンガポールで開催されること、また日本シンガポール外交関係樹立60周年記念を心からお祝い申し上げます。1966年に外交関係を樹立したということになりますが、たまたま私が生まれた年でもあります。私自身、将棋を長く愛しております。AIの進歩によって、人間はAIに敵わないのではないかと言われた時期もありました。しかし、実際にはAIが進化したことで棋士の研究もさらに深まり、将棋の世界がむしろ豊かで面白いものになったというように感じております。これは私たちが携わる投資の世界にもよく似ております。投資の世界でもAIの活用が進み、人間のファンドマネージャーは必要なくなるのではないかという声がありました。しかし、実際にはAIという強力な道具を使うことで、人間が考える力、決断する力がより重要になっていると考えております。将棋と投資には共通点が多いと私は思っています。先を読む力が大事な決断の結果がはっきり現れること、そして技術だけでなくメンタルも大切であること、相手をよく知り、その先を考え抜くことが結果につながることもよく似ています。私たちは、人と人が生み出すワクワクを応援したいという思いで、第6期から叡王戦の特別協賛を続けています。AIの時代だからこそ人と人が真剣に向き合うことで生まれるドラマには大きな価値があるのではないかと考えております。今期どのような展開になるのか、どんな一手が生まれるのか、非常にワクワクしています。さらに今回は第1局がここシンガポールで開催され、将棋という文化が世界で広がっていく可能性を感じる、とても象徴的な対局でもあるのではないかと思っております」

Dsc_2813(大山雅弘・シンガポール日本人会会長)

「叡王戦は日本将棋界における八大タイトルのひとつとして、多くの将棋ファンに楽しまれている重要な地点でございます。その対局がここシンガポールにて開催されますことは誠に意義深く、ひとえに皆様のご支援の賜りものだと思います。心からの感謝を申し上げたいと思います。私ども日本シンガポール日本人会について簡単にご紹介申し上げます。当会は111年の歴史を有し、シンガポールにおける日本人コミュニティの交流と深刻を目的として活動してまいりました。現在では、世界有数の規模を誇る日本人会のひとつとして、文化活動や教育支援、各種イベントの開催を通じ、地域社会とのつながりをより強固なものとなるよう精力的に活動しております。また、本年は日本とシンガポールの外交関係樹立60周年という記念すべき年、いわゆるSJ60の節目にあたります。叡王戦もその記念事業の一環として位置づけられており、このような深い機会を頂戴しましたことを私どもとしても大変光栄に存じます。今回の対局を通じて、将棋文化の魅力が広く伝わるとともに、日本、日本とシンガポールの友好関係がより一層深まることを心より願っております」

Dsc_2874(花束贈呈後の記念撮影。左はズオルーンリム・シンガポール支部長)

Dsc_2893(花束を手に記念撮影に応じた両対局者)