第43期決勝三番勝負第1局 Feed

2012年10月11日 (木)

第2局は10月23日(火)に行われます

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(本局の棋譜)

本局の中継はこれで終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。

第43期新人王戦三番勝負第2局は10月23日(火)、東京・将棋会館で行われます。
どうぞお楽しみに。

(八雲)

感想戦

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(八雲)

終局直後

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(177手の大熱戦が終わった直後の対局室は熱気に包まれていた)

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(先勝した永瀬五段)

【永瀬拓矢五段インタビュー】

――一局を振り返って
「終始よくわからなかったのですが、最後は負けにしているような気がします。組み合わせを間違えたかと」

――全体的にはリードしていたように見えましたが
「いえ、終始自信はなかったです。いつでも△1四歩を突かれて勝負されてしまうので。ただ、4八の金が2六まで行って戦線に参加できたので、そのあたりは勝負になったかと思います」

――勝ちになったと思ったのはどのあたりでしょうか
「最後詰まされたかと思ったのですが……。詰まないんですかね? 詰まなければ勝ちだと思いますが、実戦中は詰まされていると思っていました」

――第2局に向けて抱負をお願いします
「一生懸命将棋を指して、精一杯力を出し切りたいと思います」

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(猛烈に追い込んだ藤森四段)

【藤森哲也四段インタビュー】

――1局を振り返って
「常に自信はなかったのですが、勝負手をやっているうちに最後はチャンスが来たかなと思ったのですが、ものにできなくて残念です」

――第2局に向けて抱負をお願いします
「1局目は一生懸命指せましたので、第2局も全力で臨みたいと思います」

(八雲)

永瀬五段先勝

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177手で永瀬五段が先勝を決めた。終局は18時30分。消費時間はともに2時間59分。第2局は10月23日(火)東京・将棋会館にて行われる。

詰むや詰まざるや

時刻は18時を回り、手数は間もなく150手に達します。
大熱戦が続いていますが、いよいよ大詰めを迎えました。

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図で後手玉は受けがありません。
しかしここで△3七角から先手玉も相当に危ない形とのこと。
詰むや詰まざるやの最終局面です。

(八雲)

もつれているか

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途中千日手含みの手順もありましたが、永瀬五段が打開して決めにいきました。
しかし、後手玉は寄りそうで寄りません。
控室ではここにきて寄せが見えなくなり、騒然としています。

(八雲)

先手勝勢

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17時10分頃、Twitter解説の八代四段が指摘し、控室の検討でも先手勝ちと結論された▲4五桂が着手されました。
十分に時間をかけて読んでいた永瀬五段。勝利への道筋を読み切ったのでしょうか。

(八雲)

簡単ではない

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図は、後手玉に詰めろが続けば先手が勝ちになる局面。
しかし▲1二銀△3三玉▲2一銀不成は詰めろにならず大変。
先手が優勢と見られていることに変わりありませんが、簡単に勝ちという局面ではないようです。

Twitter解説の八代四段が、この局面で▲4五桂△同歩▲4四金を指摘。
「なるほど、それは鋭い!」と控室で驚嘆の声があがっています。

検討が進み、控室では▲4五桂で先手勝ちと結論が下されました。
永瀬五段は考え続けています。

(八雲)

先手優勢

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図は16時25分頃の局面。
後手が猛攻していますが、攻めが薄く、控室では先手優勢と見られています。

「90手目の△1二金に▲6八角~▲5九角と活用できたのが大きい」と検討陣。
△1二金では△1三金と香に当てて受けたほうが良かったかもしれない、とのことです。

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(16時半過ぎの対局室)

(八雲)

終盤戦へ

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図は16時の局面。
後手の端攻めに対して、永瀬五段は最強の手段で応じました。

「こうなるともう終盤戦ですね。検討でも出ていた順ですが、どちらがいいのか難解です」(遠山五段)
△1二金までの消費時間は▲永瀬2時間5分、△藤森2時間21分。

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16時過ぎの控室。
伊藤真吾四段と加藤桃子女流王座が新たに来訪した。
両者とも番勝負を控えた注目の存在だ。

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(伊藤真吾四段は、10月27日から始まる加古川青流戦決勝三番勝負で永瀬五段と対戦する)

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(加藤桃子女流王座は、10月19日から女流王座の防衛を懸けた五番勝負が始まる)

(八雲)