2019年9月 7日 (土)

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図は107手目▲7六金まで。控室では甲斐女流五段が踏みとどまっているという意見が出ていました。ただし、甲斐女流五段は一分将棋なのがつらいところです。
図で里見女流五冠は△5一飛と手を渡しました。以下▲7五金△9六馬▲6七玉△9五馬と進行。9筋の駒を根こそぎ取れる展開になり、後手よしがはっきりしたようです。里見女流五冠の指し手も早くなってきました。

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図は92手目△2五銀まで。里見女流五冠は20分以上の長考で、先手の角を責めました。▲4八角なら先手の攻めを緩和できるうえに△3六銀から△4七銀成で挟撃態勢を築けます。そこで甲斐女流五段は▲4四角。△2五銀は角を切らせる攻めを催促しているようです。甲斐女流五段は数手後に一分将棋に入りました。

Dsc_4621 (17時30分、控室では谷川九段と鈴木九段が検討)

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図は▲2六角まで。甲斐女流五段の自陣にいた攻め駒が中央に狙いをつけ始めました。里見女流五冠がどのように局面をまとめるか。先手が▲4四角や▲5四香、▲5三歩を狙っているので注意がいります。
鈴木九段は▲2六角の直前に指した△9七とについて「相手を追い込んでいる手」と評します。
宮田敦史七段>△7五銀▲同歩△8三桂と行きたい気もしますが、怖いですかね。(後手有利)

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図は78手目△7二玉まで。甲斐女流五段の端攻めに里見女流五冠が玉をかわしたところです。控室の鈴木九段と清水女流六段は▲6六歩を示します。▲5七香△6六飛▲6七金右のように飛車を捕獲する狙いがあります。鈴木九段は振り飛車有利とみていますが「▲6六歩は難しい手ですが、指せばまだまだ大変です」と話します。
残り10分になった甲斐女流五段は▲6六歩。以下△5一飛▲6五歩△6三歩と進みました。ここ数手は先手の駒が伸び、後手の駒が下がっており、先手の調子がよさそうです。

Dsc_4442 (里見女流五冠)

ホテル日航金沢は1994年開業。今年は開業25周年です。
約130メートルの高さで、北陸3県(石川県、富山県、福井県)で最も高い建造物です。
ホテル日航金沢は2018年にヒューリックが取得しています。
https://www.hulic.co.jp/business/rent/hotel/307

Dsc_4599 (金沢駅から徒歩3分の立地。駅を出て、すぐ目に着く圧倒的存在感)

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Dsc_4314(ホテル日航金沢は開業25周年。5月には記念パーティーが開かれた)

Dsc_3950 (高層階からの夜景)

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図は67手目▲8四角まで。甲斐女流五段は40分近い長考で▲8四角と出ました。ここでの残り時間は▲甲斐27分、△里見1時間51分。甲斐女流五段が残り30分を切っているのが気がかりです。Twitter解説の宮田敦史七段は「先手が良さそうには見えますがここで40分使ったのは痛いですね」と記しています。

Dsc_4463 (甲斐女流五段)

Dsc_4588 (控室に詰め掛ける報道陣も増えてきた)

近江町市場は金沢市中心部にある市場。海産物や野菜などが売られています。

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Dsc_4299 (石川県の海産物はのど黒などが知られる。市場には寿司や海鮮丼の飲食店も)

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Dsc_4282001 (尾山神社の由来。創建は1873年。初代加賀藩主前田利家と正室のおまつの方を御祭神とする神社)

Dsc_4264001(国指定重要文化財の神門。屋根に設置されている避雷針は日本最古のものという)

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Dsc_4245 (前田利家公像)

15時になり、午後のおやつが出されました。里見女流五冠はアイスカフェオレと緑茶。甲斐女流五段はカステラとジンジャーエール。

Dsc_4568001 (里見女流五冠のおやつ)

Dsc_4554 (甲斐女流五段のおやつ。カステラは烏骨鶏の卵を使っている)

Dsc_4564 (金沢らしく金箔入り)

Dsc_4570 (撮影用のおやつを長谷川女流二段が食す。「とてもしっとりしています」)