2020年8月 6日 (木)

20200806135時刻は18時を回っています。両者とも持ち時間を使い切りました。控室の深浦九段は「形勢不明」とコメント。むしろ後手持ちになっていてもおかしくないようです。

20200806130白熱の最終盤を迎えています。控室では何度も「第二ラウンドですね」の声が上がりました。残り時間は▲上田女流四段が1分、△里見香清麗が4分です。形勢はまだ後手が足りないですが、相当な追い込みを見せています。

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時刻は間もなく17時30分を迎えようといったところ。前記事の△4五桂を見送った里見香清麗は長期戦辞さずの姿勢。形勢は上田女流四段よし。里見香清麗は△6二歩と自陣に歩を埋めました。△6三銀と逃げられるようにした(歩を打たないと▲3三竜が厳しい)意味があります。よって▲7二桂成△同金が予想されますが、次に後手から△5三角打などの嫌みが生じています。

深浦九段は「里見さんの執念を思わせますね」とコメント。後手が追い込めるかどうかの勝負になったようです。

Dsc_0725(継ぎ盤の検討では6六に玉が引っ張り出される変化も並べられている)

202008069717時の局面です。先手が▲6六歩と受けに回ったところですが、この手の評判があまり芳しくありません。控室の深浦九段は△4五桂を示します。この手以外は後手が厳しい情勢のようで、勝負手を放てるかに控室の注目が集まっています。△4五桂に対し▲4六銀は△6六歩▲4四飛成△4六飛成▲同金△6七銀の殺到があって先手が大変です。

Dsc_0669001(里見香清麗は時間を使っている)

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難しい中盤戦を抜け出したのは上田女流四段でした。飛車交換から▲4一飛と先着し、金取りと▲1一飛成~▲6四香が両狙いです。どこかで▲8六歩と自玉を広げる手も楽しみで、先手がリードを奪ったと見てよさそうです。

Dsc_0630001_2 (上田女流四段はこのまま押しきれるか)

Dsc_0724 控室には日本将棋連盟会長の佐藤康光九段が訪れました。すぐに検討に目を通しています。継ぎ盤は深浦九段と西浦会長によって駒が動かされており、深浦九段から複数回「参りました」「お強いです」の声が聞こえました。

2020080682 時刻は15時30分を回りましたが、依然として大きな優劣はついていません。ここ数手がポイントとなるでしょうか。ここで上田女流四段は▲5六金と上がり、中央の厚みをキープ。手の調子はやや先手がよさそうです。

Dsc_0705 (力のこもった戦いになり、上田女流四段も実力が発揮できそうな展開だ)

15時ごろ、千駄ヶ谷駅周辺の様子です。本日は30℃を超える暑さとなっています。

Dsc_0720(千駄ヶ谷駅。東京五輪に向けてリニューアルした)

Dsc_0719 (千駄ヶ谷駅前の通り)

Dsc_0721(東京体育館)

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Dsc_0712_2 (鳩森八幡神社からはセミの大合唱が聞こえる)

千駄ヶ谷駅から東京・将棋会館まで歩くと、もう汗びっしょりでした。

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14時30分の局面です。後手が△7五角と出たところで先手の手番を迎えています。控室の深浦九段と鈴木九段の検討では、ここで先手が何を指すか難しいという見解でした。▲7六歩△8四角▲8六歩△7四銀▲7五桂が一案です。形勢そのものはいい勝負と見られています。

Dsc_0688 (里見香清麗は前傾姿勢で考えていることが多い)