2020年8月18日 (火)

里見香奈清麗に上田初美女流四段が挑む、第2期ヒューリック杯清麗戦五番勝負。ともに2勝2敗のタイで第5局を迎えました。最終局を制するのはどちらでしょうか。

第2局は2020年8月18日、東京都渋谷区「東京・将棋会館」で行われます。対局開始は9時、昼食休憩は12時~13時。おやつは10時、15時に出されます。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)です。先後は振り駒で決定します。

立会人は中川大輔八段、記録係は飯野愛女流初段が務めます。

中継は、棋譜コメントを八雲、中継ブログを紋蛇が担当します。よろしくお願いいたします。

Dsc_1548(対局開始ボード)

2020年8月 6日 (木)

Dsc_0764(勝った上田女流四段)

ーー今日の一局は振り返っていかがだったでしょうか。

上田 そうですね。2局目で悔いが残る内容だったので、同じ戦型でいこうと思っていたんですけど、ちょっと違う形になって結構辛抱する時間が長かったというか、少しずつ前に出ていくような将棋なので、一個間違えるとすぐに終わってしまうので。うーんよくわからなかったですね。神経はすごく使いました。

ーー▲3九飛に△2四角と出られた手があまり前例がなかったのですが、あの辺りはいかがでしたか。

上田 飛車回り(▲3九飛)くらいはそうなるかと思ったんですけど、角を出られたときによくわからなかったですね。本譜、角を上がった手(▲7七角)がマイナスになっているのかと。なるほどなーって思ったんですけど、何を指すのかわからなかったですね。

ーー中盤戦はポイントが見極めづらそうな局面が長く続いたと思います。控室では飛車交換になったところで上田女流四段がよくなったという評判でした。

上田 そうですね。その辺りは少し指しやすくなったと思ったんですけど、しかし、やっぱり間違えるとすぐ終わっちゃうんで。一気に勝ちになる変化はあまりなかった気がします。

ーー終盤は強気に相手の攻めを催促する手が目立ちました。あの辺りは攻めさせて勝てるという見込みだったのですか。

上田 いやっ全然……読みきれていないですね。もっと安全な方法はあったと思うんですけど、こんなに危なく……。まあ結構寄らないように指していたんですけど、ちょっとずつ間違えているんだろうなと思いました。

ーー勝ちになったと思われたのはどの辺りでしょうか。

上田 最後の最後ですね。竜を切ってこっちがどのくらい危ないかと……完全には読みきっていなかったです。投了されてようやく、という感じですね。

ーー開幕から2連敗スタートでしたが、これで2連勝で追いつくことができました。

上田 そうですね、2局目の負け方が相当ひどかったので、やっぱりまずいなと思っていたんですけれど、最後までたどり着けてとりあえずよかったなと思います。

Dsc_0740 (敗れた里見香清麗)

ーー今日の一局は振り返っていかがだったでしょうか。

里見香 ずっと難しいと思っていたんですけれど、昼食休憩明けにほんの少しだけ指しにくいのかなと思いました。

ーー第3局に続いて連敗となってしまいましたが、次に向けての修正は何かありますでしょうか。

里見香 うーん、そうですね……気持ちを切り替えて力を出しきれるように頑張りたいと思います。

Dsc_0747

(終局直後の様子)

Dsc_0737(上田女流四段は最終局まで戦えることにホッとしていたようだった)

Dsc_0741(里見香清麗は悪い流れを次戦で断ち切れるか。厳しい表情だった)

Dsc_0759

Dsc_0750_2

Dsc_0771

20200806147
上図は▲5二竜と切った局面です。△5二同歩に▲8三香成△同玉▲6三角成の筋が厳しく、後手玉は受けが難しいです。先手玉に詰みはありません。これは上田女流四段が勝ちになりました。