加藤桃女流三段の軌跡
今期、加藤桃女流三段は全女流棋士と同様に予選からのスタートでした。初戦で武富礼衣女流初段に敗れ、幸先の悪い出だしでした。通常の棋戦ではこれで終了ですが、1敗までチャンスが与えられているのが本棋戦の特徴です。
もう1敗もできない中、再挑戦トーナメントでは相川春香女流初段、長沢千和子女流四段、甲斐智美女流五段、室谷由紀女流三段、竹部さゆり女流四段、山根ことみ女流二段を撃破し、本戦に進出。本戦で香川愛生女流四段を、挑戦者決定戦で鈴木環那女流三段に勝ち、挑戦者の座に就きました。
上図は本戦の香川女流四段戦。▲7五飛に対し、△2五歩が狙いの歩突きでした。▲2五同歩は△1五歩▲同歩△2五桂▲2六金△1七歩が一例で穴熊を崩しにいけます。本譜は▲8五飛としましたが、△2六歩▲同銀△8四歩▲8六飛△4六歩▲同歩△同銀▲同金△2六角からペースを握ることに成功しました。

続いて挑戦者決定戦の鈴木女流三段との対戦です。鈴木女流三段は今期、充実著しい戦いぶりを見せており、他棋戦では敗れています。
次の手が決め手でした。△9五角が粘りを許さない好打です。以下▲7七桂△4九桂成▲同玉(▲6八玉は△5五飛~△5七角)△4八歩▲5九玉△5七銀と進み、粘り強い鈴木女流三段を62手の短手数で投了に追い込みました。
本格的な戦いに
対局再開
両対局者の昼食
昼食休憩
午前中の控室
オークラ東京
10時のおやつ
両者の対戦成績
両者の対戦成績は里見香清麗の23勝6敗です。現在、里見香清麗が14連勝中。本棋戦で当たるのは初です。
初手合いは約10年前の2011年でした。当時の里見香清麗はすでに女流三冠(女流名人、女流王将、倉敷藤花)を保持し、女流棋界を代表する存在でした。一方の加藤桃女流三段は奨励会に在籍しながら初代女流王座に就いており、若手のホープでした。
以下に過去のタイトル戦の戦績を記します。
第3期リコー杯女流王座戦五番勝負(2013年度)
○里見香3-1加藤桃●
第7期マイナビ女子オープン五番勝負(2014年度)
●里見香1-3加藤桃○
第6期リコー杯女流王座戦五番勝負(2016年度)
○里見香3-0加藤桃●
第7期リコー杯女流王座戦五番勝負(2017年度)
○里見香3-2加藤桃●
第40期女流王将戦三番勝負(2018年度)
○里見香2-0加藤桃●
第31期女流王位戦五番勝負(2020年度)
○里見香3-0加藤桃●
第47期女流名人戦五番勝負(2020年度)
○里見香3-0加藤桃●




































