2021年9月23日 (木)

大成建設は『人がいきいきとする環境を創造する』をグループ理念とし、「自由闊達 価値創造 伝統進化」の大成スピリットからなる行動指針、経営計画に取り組む、建築工事を中心とした企業です。今期から装いも新たにして「大成建設杯清麗戦」と名を改められました。

ここ東京都港区にも大成建設が担った建物が数多く存在します。オークラ東京以外の建物を一部紹介します。

Dsc_0454 (気象庁・港区立教育センター)

Dsc_0382 (日本酒造虎ノ門ビル)

Dsc_0385 (ノリタケ虎ノ門ビル)

Dsc_0404 (品川シーズンテラス)

Dsc_0451001(道に彼岸花が。小さい秋見つけた)

※撮影は対局日前日に行っています。

2021092386端攻めに出た里見香清麗ですが、加藤桃女流三段の対応がよく、形勢は後手がリードしています。しかし里見香清麗は容易に土俵を割らない棋風です。ここからの粘りに注目です。

Dsc_0760(百戦錬磨の里見香清麗。どう挽回していくか)

15時のおやつの情報です。里見香清麗が「フレッシュジュース、グループフルーツジュース」、加藤桃女流三段が「レモンパイ、アイスティー」。

Dsc_0826(里見香清麗の品)

Dsc_0823(加藤桃女流三段の品)

Dsc_0832(撮影用のおやつは佐藤天九段が召し上がった)

Dsc_0857(佐藤天九段はアイスカフェオレを注文。ガムシロップを入れる)

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Dsc_0846(佐藤天九段は「貴族」の愛称で知られる)

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「メレンゲがサクッとして、次は爽やかなレモンのクリーミーな味わい、そして最後にクッキーの部分がしっとりしています。とてもおいしく、食感も楽しめました」(佐藤天九段)

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じっくりした中盤戦になりました。△8九竜と寄ったところですが、▲8八金がそっぽに寄せる一着。控室では代えて▲6八金が予想されており「8八?」と意外そうな声が上がりました。

Dsc_0805001 (午後からは佐藤康九段、佐藤天九段、清水女流七段が検討中)

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Dsc_0821(控室のモニター画面に映る盤面。△1四同歩まで。里見香清麗の狙いは▲8八金△7九竜と手番を得て端攻めすることにあった)

今期、加藤桃女流三段は全女流棋士と同様に予選からのスタートでした。初戦で武富礼衣女流初段に敗れ、幸先の悪い出だしでした。通常の棋戦ではこれで終了ですが、1敗までチャンスが与えられているのが本棋戦の特徴です。

Dsc_0798 もう1敗もできない中、再挑戦トーナメントでは相川春香女流初段、長沢千和子女流四段、甲斐智美女流五段、室谷由紀女流三段、竹部さゆり女流四段、山根ことみ女流二段を撃破し、本戦に進出。本戦で香川愛生女流四段を、挑戦者決定戦で鈴木環那女流三段に勝ち、挑戦者の座に就きました。

2021061865 上図は本戦の香川女流四段戦。▲7五飛に対し、△2五歩が狙いの歩突きでした。▲2五同歩は△1五歩▲同歩△2五桂▲2六金△1七歩が一例で穴熊を崩しにいけます。本譜は▲8五飛としましたが、△2六歩▲同銀△8四歩▲8六飛△4六歩▲同歩△同銀▲同金△2六角からペースを握ることに成功しました。

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続いて挑戦者決定戦の鈴木女流三段との対戦です。鈴木女流三段は今期、充実著しい戦いぶりを見せており、他棋戦では敗れています。

2021071455 次の手が決め手でした。△9五角が粘りを許さない好打です。以下▲7七桂△4九桂成▲同玉(▲6八玉は△5五飛~△5七角)△4八歩▲5九玉△5七銀と進み、粘り強い鈴木女流三段を62手の短手数で投了に追い込みました。

2021071462加藤桃女流三段は里見香清麗の厚い壁を崩せるでしょうか。今シリーズは目が離せません。

2021092365昼食休憩再開後の指し手は△6五同金。この手は30分以上の考慮でした。里見香清麗は▲5四飛成と竜を作ります。6五で浮いている金に狙いをつけています。

2021092366ここで加藤桃女流三段は金を逃げずに△5五桂と踏み込みました。勢いのある手です。▲6五竜△4七桂成▲同金△4九飛の進行が予想されますが、里見香清麗の受け、加藤桃女流三段の攻めという構図になりそうです。

Dsc_0777(加藤桃女流三段は初の清麗奪取に向けて勢いよく攻め込む)

13時に対局が再開されました。加藤桃女流三段はすぐに指さず、手を止めています。

Dsc_0765(12時50分、里見香清麗が考えていた)

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Dsc_0768(加藤桃女流三段が戻る)

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Dsc_0751 (赤身、中トロ、いか、白身、縞鯵、コハダ、いくら、煮蛤、穴子、巻物=干瓢、玉子=芝海老入りの玉子焼き)

Dsc_0749 (以上、里見香清麗の品)

Dsc_0740001 (加藤桃女流三段の品)

2021092363 12時、この局面で昼食休憩に入りました。▲6五同桂までの消費時間は、▲里見香1時間44分、△加藤桃1時間6分。昼食の注文は、里見香清麗が「鮨・山里 A10貫・巻物・味噌椀」。加藤桃女流三段が「蟹の卵入りふかひれのスープ、麻婆豆腐とごはん、フレッシュグループフルーツジュース」。対局は13時から再開されます。

Dsc_0728(控室のモニターから。加藤桃女流三段は休憩に入ってから15分以上その場で考えていた)

Dsc_0755(里見香清麗は12時29分に対局室に戻ってきた)

対局開始から佐藤康九段、佐藤天九段、清水女流七段が関係者に局面の解説をしていました。ダイヤモンド美濃について堅い構えと解説した直後、「最近では堅くないと言う若手棋士もいるんですけど」(佐藤天九段)の言葉に笑いが起こりました。

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Dsc_0724(11時10分、清水女流七段が解説していた)

Dsc_0726(「△3三金寄と固めたいんですけど、▲5四歩と動かれてしまいます」(清水女流七段))

Dsc_0693001(控室にはオークラ東京のお菓子が用意されている)