2023年7月12日 (水)

11時頃の控室では、戸辺七段と清水女流七段が継ぎ盤を挟んで検討していました。

20230712a7304676(戸辺七段は13時30分から大盤解説を務める)

20230712a7304663(日本将棋連盟常務理事として訪れている清水女流七段)

20230712a7304683(立会人の佐藤天九段も検討の輪に加わる)

20230712a7304682(大盤解説会の聞き手を担当する高浜女流1級)

20230712a7304681(現地を訪れた相川春香女流初段)

20230712_39

戦型は相振り飛車になりました。両者ともバランス重視の玉形で、いかにも現代的です。図は11時頃の局面ですが、ここで西山女流三冠が熟考しています。第1局は構想力が問われる将棋になりました。

10時になり、両対局者に午前のおやつが出されました。注文は、里見清麗が「メロン、アイスココア、カモミールティー」。西山女流三冠が「プリンアラモード」です。スイーツは対局者それぞれの控室に、飲み物は対局室に運ばれます。

20230712a7304611 (里見清麗のメニュー)

20230712a7304660(西山女流三冠のメニュー)

振り駒は里見清麗の振り歩先で「歩」が3枚(と金1枚、横に立った無効駒1枚)で里見清麗の先手番が決まりました。

20230712a7304416(8時44分、西山女流三冠が先に姿を見せた)

20230712a7304436(ほどなくして里見清麗も入室し、対局準備が進められた)

20230712a7304441(写真左から立会人の佐藤天九段、日本将棋連盟常務理事の清水市代女流七段)

20230712a7304468(里見清麗)

20230712a7304514(西山女流三冠)

20230712a7304461

20230712a7304492(振り駒は鈴木新・大成建設執行役員 建築営業本部長が行った)

おはようございます。
本日の対局スケジュールは以下の通りです。

09:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
13:30 現地大盤解説会開演
15:00 午後のおやつ
??:?? 終局

2023年7月11日 (火)

20230711a7304351_2 (決意表明 里見香奈清麗)
「明日から番勝負が始まりますが、自分の力を精一杯出しきれるように頑張っていきたいと思っております」

20230711a7304362 (決意表明 挑戦者・西山朋佳女流三冠)
「初めて清麗戦の番勝負に出られますことを、心よりうれしく思っております。清麗戦は2敗失格というシステムでたくさん対局ができるということで、女流棋界を大きく活性化してくださった棋戦だと思っております。番勝負は持ち時間が4時間と、少し長くなります。それに見合った指し手を重ねていけるように頑張ります」

20230711a7304377

(書き起こし=睡蓮)

本日の更新は以上となります。明日9時からの対局をお楽しみに。

20230711a7304310_2(里見清麗から相川・大成建設株式会社取締役社長に清麗戦の賞杯「清麗杯」が返還された)

20230711a7304325(清麗杯は人間国宝・十四代今泉今右衛門作の「色絵吹墨墨はじき四季花文額皿」)20230711a7304341(続いて、相川・大成建設株式会社取締役社長から里見清麗に清麗杯のレプリカが授与された)

18時から行われた開幕式の模様です。

20230711a7304257

20230711a7304263

20230711a7304267(主催者挨拶 相川善郎・大成建設代表取締役社長)
「『人がいきいきとする環境を創造する』という大成建設グループの理念のもと、社会貢献活動の一環として、学術・文化の発展及び女性の活躍推進の観点から、清麗戦を主催させていただいています。昨年の五番勝負では、当時挑戦者だった里見さんが破竹の勢いで3連勝され、清麗位を奪取されました。今期の清麗戦は、昨年の9月末から始まった予選、さらに本戦を勝ち抜き、西山女流三冠が挑戦権を獲得されました。現在、タイトルを二分されているお二人。暑い夏の五番勝負での、熱い戦いが予想されます。主催者として、里見清麗と西山女流三冠が本気の力を存分に出しきれるよう、万全の準備をさせていただくとともに、全国の将棋ファンをはじめ、多くの皆様に楽しんでいただけるよう、精一杯務めさせていただきます」

20230711a7304288(主催者挨拶 羽生善治・日本将棋連盟会長)
「里見清麗と西山女流三冠は、ずっとタイトル戦でしのぎを削っているお二人です。ともに非常に力強い棋風で、多くのファンの人たちを魅了する対局が期待されます。コロナ禍で将棋ファンの人たちもリアルなイベントの臨場感をなかなか味わうことができない日々が続いていたわけですが、明日はこの会場で大盤解説会も開催されるということで、お二人の技術を皆さんの前で存分に披露していただけるのではないかと思っております」

(書き起こし=睡蓮)