第1期五番勝負第2局 Feed

2019年8月24日 (土)

Dsc_6400 (9時、立会人の藤井猛九段の合図で対局が始まった)

Dsc_6406 (里見女流五冠の初手は▲5六歩だった)

Dsc_6412 (甲斐女流五段の2手目は△3四歩だった)

Dsc_6416 (里見女流五冠の3手目は▲5八飛。早くも得意戦法を明示する)

おはようございます。本日のスケジュールは以下の通りです。
9:00      対局開始
10:00      おやつ
12:00~13:00  昼食休憩
15:00      おやつ

Dsc_6258_2 (指宿白水館の庭園。今朝は曇り)

大盤解説会の情報は下記の通りです。
現地大盤解説会(当日受付)
■日時
令和元年8月24日(土) 受付10時、開始11時~終局まで
■場所
「指宿 白水館」薩摩伝承館・維新の間
■定員
150名
■参加費
一般1,000円、大学・高校生900円、小・中学生400円(未就学児は不可)
■出演棋士(予定)
解 説:都成竜馬五段
聞き手:塚田恵梨花女流初段
 
【日本将棋連盟HP:第1期ヒューリック杯清麗戦 第2局前夜祭と大盤解説会のご案内】

明日の展望を立会人の藤井猛九段、都成竜馬五段、塚田恵梨花女流初段が語りました。

Dsc_6148 (明日の展望を語る立会人の藤井猛九段)

Dsc_6175 (同じ九州は宮崎県出身の都成竜馬五段)

Dsc_6181 (聞き手を務める塚田恵梨花女流初段

Dsc_6178 (明日はこの2人で大盤解説会が行われる)

藤井 私は鹿児島が初めてなんですよ。大ベテランになってきたので、将棋のお仕事で全国各地に行かせてもらうのですが、まだ行ったことのない県が、いくつかありまして。鹿児島が、その1つだったのですが、今日ね。あと2つくらいかな行っていない県は。今回は招いていただきまして、本当にありがとうございます。
都成 私は隣の宮崎県の出身なのですが、鹿児島はけっこう来てるんですよ。一人で屋久島に行ったこともありますし、鹿児島市内や指宿にも旅行で来ています。そのときは白水館さんには来れなくて。『3月のライオン』を見て、行きたいなと思っていましたので、念願が叶いました。
藤井 白水館に行った棋士に聞くと「あそこはよかったよ~」と聞いていたので。
都成 たしかに、棋士の中でも話題になることが多いですよね。
藤井 都成くんは、里見さんとは年齢が近いでしょう?
都成 そうですね。2つ3つくらいですか。幼馴染ではないですが、昔から知っていますね。里見さんとは公式戦で1局指しているんですが、負けてしまいまして。清麗戦五番勝負第1局が、その将棋とまったく同じ進行だったんです。
藤井 明日は里見さんが先手なので?
都成 里見さんは最近は居飛車を指さないので、8割方、初手は▲5六歩かなと。で、中飛車だと。甲斐さんは居飛車穴熊じゃないかと。
藤井 じゃあビシッと当てちゃって。戦型を。
都成 では私の予想は相振り飛車にします。
藤井 えっ、対抗形のノリで話していたのに?
都成 そこを甲斐さんが外してくるのではないかと。
藤井 そのほうが、私はありがたいけど。じゃあ私は対抗形で、里見さんが中飛車かな。四間飛車はやらないね(苦笑)。じゃあ都成さんのを真似して悪いんだけど、里見さんの中飛車に、甲斐さんは居飛車穴熊で。明日は何をやるの、塚田さんは? 壇上にどうぞ。私は消えますから

(塚田女流初段登壇)
都成 明日は塚田さんと2人で大盤解説をします。塚田さん、意気込みを。
塚田 女流のタイトル戦で聞き手をするのは初めてで、少し緊張しているのですが、きちんとできるように頑張ります。
都成 今日も「明日の大盤解説も行きます」といっていただいたので、そういった方に楽しんでいただけるように頑張ります。

Dsc_6183 (中締めのあいさつ 本坊輝雄・鹿児島県南さつま市長)

両対局者の決意表明を紹介します。両者は鹿児島の名産品である大島紬の和服に身を包んで前夜祭に彩りを添えました。

Dsc_6109 (里見女流五冠)

「ヒューリック杯清麗戦ですが、今期が1期目ということで、昨年、新棋戦の記者会見がありました。女流棋界にとって、大変うれしいニュースでした。と同時に、私にとっても励みになる出来事で、また将棋を頑張ろうと思いました。西浦会長、本当にありがとうございます。そして、ここ白水館で第2局が行われるということで、来てみたい宿でした。数々の名局が指された場所で、羽生先生が永世七冠を達成された地に、対局者としてくることができて、非常に光栄に思います。明日は自分の力を精一杯出しきって、対局に集中したいと思います。ファンのみなさま、関係者のみなさま、心より感謝申し上げます。今日、明日とお世話になります。本日はありがとうございました」

Dsc_6133 (甲斐女流五段)

「鹿児島を訪れるのは初めてですが、地元のみなさんの歓迎を受けまして、とても励みになりました。ヒューリック杯清麗戦は、新しく設立された大きな棋戦で、予選で1回負けても、まだ対局できるということです。私も予選で1度負けてしまいましたが、そのあと続けて、対局してこのような舞台に出場することができました。女流棋士、一人ひとりがとても励みに思っておりますし、ヒューリック株式会社さまには感謝の思いでいっぱいです。この白水館はとても素敵な対局場で、窓からは大きな海が見えまして、伸び伸びとした気持ちで対局ができそうだなと思いました。今回は大島紬をこちらに着いてから用意していただいていると聞きました。素敵な着物を着付けていただき、とても軽くて、涼しくて、このまま東京に帰りたい気持ちです。明日は第2局ということで、里見さんという棋界の第一人者で強い方と対局できることを本当にうれしく思っています。明日の対局を精一杯指したいと思います。みなさまにも楽しんでご観戦いただければうれしいです」

Dsc_5973 (実績十分の両者が決勝で激突した)

Dsc_6027 (指宿白水館のスタッフから花束が贈呈された)

前夜祭で出された料理の一部と両対局者の様子を紹介します。

Dsc_5857 (握り寿司の盛り合わせ)

Dsc_5851 (刺身の盛り合わせ)

Dsc_5853 (生ハムと野菜。脇には野菜スティックも置かれていた)

Dsc_5879 (ファンの方と会話を楽しむ里見女流五冠)

Dsc_5902 (地元テレビ局の取材を受ける甲斐女流五段)

前夜祭は19時から「指宿白水館」薩摩伝承館・維新の間で行われました。

Dsc_5767 (主催者あいさつ 西浦三郎・ヒューリック株式会社代表取締役会長)

「女流で六冠はまだ出ていない。男性のほうで一時は8人がタイトル保持者ということがあり話題に。一人ばかりではなく甲斐さんに頑張っていただき、明日いい棋譜を残していただければと思っております」

Dsc_5813_2 (主催者あいさつ 佐藤康光・公益社団法人日本将棋連盟会長)

「里見さんはタイトルを複数保持している第一人者。甲斐さんも大変な実力の持ち主で、第1期にふさわしい決勝のカードが実現した。近年、女流棋士たちの実力向上がめざましく、将棋連盟として今後が楽しみです」

Dsc_5824 (来賓のあいさつ 豊留悦男・鹿児島県指宿市長)

「芸術・文化を創造する場がホテルである。白水館の先代の会長さんの言葉です。将棋を指す宿として全国的に有名になった。この場で清く麗しい戦いが行われることだけでも大変うれしく思います」

Dsc_5833(乾杯の発声 下竹原啓高・指宿白水館代表取締役社長)

「名前は出ていませんでしたが、3月のライオンの舞台で指宿白水館の離宮が描かれていました。日本将棋連盟さんとご縁ができて竜王戦を開催していただきました。清麗戦でもご指名をいただき、身に余る光栄に思っております。マンガに出てきた舞台がいつの間にか将棋界の最高峰を決める対局の会場になり、夢のような話です」

2019年8月23日 (金)

Dsc_5593 (里見香奈女流五冠)

Dsc_5601_2 (甲斐智美女流五段)

Dsc_5619 (立会人の藤井猛九段が両対局者に光の具合を確認する)

Dsc_5623 (盤上には玉を中心にそれぞれが確認したい駒を数枚並べる)

 

里見香奈女流五冠と甲斐智美女流五段が争う第1期ヒューリック杯清麗戦(ヒューリック株式会社主催)決勝五番勝負。里見女流五冠の先勝で迎えた第2局は8月24日(土)に鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われます。対局開始は9時、昼食休憩は12時~13時。おやつは10時、15時です。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)で、使いきると1手60秒未満での着手となります。
立会人は藤井猛九段、記録係は伊藤明日香女流初段が務めます。大盤解説会は都成竜馬五段が解説を、塚田恵梨花女流初段が聞き手を担当します。
中継は棋譜コメントを吟、中継ブログを琵琶が担当します。よろしくお願いいたします。

Dsc_0034 (地元・鹿児島わらべ保育園の園児から両対局者に花束が贈呈された)

Dsc_0039 (わらべ保育園の園児と関係者が記念撮影に応じる 撮影=吟