「清麗戦は大成建設グループの理念になります『人がいきいきとする環境を創造する』に基づきまして、社会貢献活動の一環、学術文化の発展及び、女性活躍推進の観点から昨年度より当社がお引き受けさせていただいております。このような開幕式が開催できますことを主催者として誠に喜ばしく思っております。昨年度の五番勝負は最終局までもつれ込んだ結果、加藤さんが清麗に就かれたわけですが、まさに手に汗握る大接戦でした。主催者としましては両者ともそれぞれお持ちの力を存分に出すことができるよう、万全の準備をさせていただくとともに五番勝負を全国の将棋ファンを始め多くの皆様に楽しんでいただけるよう精一杯努めさせていただく所存です」
「前期のフルセットの熱い戦いから早くも1年が経ちまして、今期は加藤清麗に里見女流四冠のリターンマッチという形になりました。両者とも絶好調といいますか、というと怒られるかもしれないので順調といいますか。非常に対局数が多いんですね。加藤さんが直近の10局で9勝1敗で、順調に勝ち星を積み重ねていまして、里見さんも対局数が19局ですか。いま現在私のデータだと棋士・女流棋士合わせても一番多い数なんですね。藤井(聡太)竜王、渡辺(明)名人をしのぐ対局数です。見事なカードが実現したなと思っております。今期も熱い戦いが見られるのではないかと期待しております」
(撮影=紋蛇、書き起こし=生姜)