2022年7月22日 (金)

勝負術

20220722d

両対局者の時間の使い方が対照的です。じっくり考える里見女流四冠に対し、加藤清麗は決断よく指し進めて、一時は消費時間に2時間以上の差がつきました。残り時間の少ない里見女流四冠ですが、▲1三角(79手目)に「さすがの勝負術です」と野月八段。次に▲2二銀△1二玉▲2四角成を狙っていますが、いきなり後手玉が詰むわけではないため、対応が悩ましいようです。先手玉には△4七歩▲同銀△1八飛という有力な攻め筋があり、攻めるか受けるかの判断に迷う状況を作り出しています。