2021年11月 9日 (火)

終局直後インタビュー

Img_5327(勝った里見香奈清麗は2連敗からの連勝で、フルセットに持ち込んだ)

□里見清麗のインタビュー

--今日の将棋の流れについて。

里見 ずっと難しいと思っていました。途中は少し駒得で局面が落ち着き、そこは指せると思っていたのですが、そのあと崩れてしまって、自信がない局面が続きました。最後はなんとかという感じでした。

--守りを意識したような指し手が目立った。カド番である意識は。

里見 意識をしているつもりはなかったですが、途中はちぐはぐな手が続いてしまいました。基本的には局面を落ち着かせて指すつもりでしたが、それに反した手を指してしまい、そのあとは手堅くなりすぎたところもあるかもしれません。

--勝ちを意識したのは。

里見 本当に最後のあたりで、△3九飛(172手目)と打ったところです。

--第5局に向けての意気込みについて。
里見 コンディションを整えて、自分の力が出せるような状態で挑みたいです。
Img_5329(敗れた加藤桃子女流三段は最終戦でタイトル奪取なるか)

■加藤女流三段のインタビュー

--今日の将棋を振り返って。
加藤 里見さんが工夫され、自分が突っ張ってしまい、解消するのが大変でした。折り合いをつけながら指していましたが、駒損の攻めで自信があるわけではなかったです。うまく局面のバランスを取ればと思いながら指していましたが、歩の数が少なかったのが響きました。そのあとはジリ貧で、馬が強力で敵玉が見えなくなってしまいました。

--持ち時間について。
加藤 自分が得する手が指したかったので、先になくなってしまったのは仕方がありません。秒読みが長かったですが、最善をあまり指せなかった気もしています。

--第5局についての意気込み。
加藤 最終戦になりましたが、たくさん将棋が指せると前向きにとらえて、頑張りたいです。
Img_5322