――本局を振り返って。
加藤 序盤でつまずいてしまった感じがあって、駒の勢いの差であまり自信はありませんでした。昼食休憩のあたりはいい勝負かな、でも難しいかなと思っていて、終盤はちょっと慎重にいきすぎてしまいました。最善ではなかったですけど、崩れずに指せていたので、着地できてよかったなと思います
――94手目△4八歩から△6九飛の手ごたえは。
加藤 △4八歩と△6九飛が入るのは大きいですけど、具体的に勝ちきるプランがあまり見えていなかったので、難しいかなと思って指していました。
――タイトル獲得について。
加藤 女流棋士になってからタイトルを獲りたいと思っていたので、それがかなってうれしいです。五番勝負を戦って勝ちきれたことは大きな自信になりました。
――2強体制(里見女流五冠、西山女流三冠)に風穴を開けた。
加藤 風穴を開けられたのかはわかりません。お二方にはまだ及ばないと思いますが、私も一生懸命がんばって追いつきたいと思います。
――本局を振り返って。
里見 途中でちょっと誤算があって、そこから苦しいかなと思っていたんですけど、勝負どころで間違えてしまって。いいところに手がいかなかったかなと思います。