2020年8月 6日 (木)

局後インタビュー

Dsc_0764(勝った上田女流四段)

ーー今日の一局は振り返っていかがだったでしょうか。

上田 そうですね。2局目で悔いが残る内容だったので、同じ戦型でいこうと思っていたんですけど、ちょっと違う形になって結構辛抱する時間が長かったというか、少しずつ前に出ていくような将棋なので、一個間違えるとすぐに終わってしまうので。うーんよくわからなかったですね。神経はすごく使いました。

ーー▲3九飛に△2四角と出られた手があまり前例がなかったのですが、あの辺りはいかがでしたか。

上田 飛車回り(▲3九飛)くらいはそうなるかと思ったんですけど、角を出られたときによくわからなかったですね。本譜、角を上がった手(▲7七角)がマイナスになっているのかと。なるほどなーって思ったんですけど、何を指すのかわからなかったですね。

ーー中盤戦はポイントが見極めづらそうな局面が長く続いたと思います。控室では飛車交換になったところで上田女流四段がよくなったという評判でした。

上田 そうですね。その辺りは少し指しやすくなったと思ったんですけど、しかし、やっぱり間違えるとすぐ終わっちゃうんで。一気に勝ちになる変化はあまりなかった気がします。

ーー終盤は強気に相手の攻めを催促する手が目立ちました。あの辺りは攻めさせて勝てるという見込みだったのですか。

上田 いやっ全然……読みきれていないですね。もっと安全な方法はあったと思うんですけど、こんなに危なく……。まあ結構寄らないように指していたんですけど、ちょっとずつ間違えているんだろうなと思いました。

ーー勝ちになったと思われたのはどの辺りでしょうか。

上田 最後の最後ですね。竜を切ってこっちがどのくらい危ないかと……完全には読みきっていなかったです。投了されてようやく、という感じですね。

ーー開幕から2連敗スタートでしたが、これで2連勝で追いつくことができました。

上田 そうですね、2局目の負け方が相当ひどかったので、やっぱりまずいなと思っていたんですけれど、最後までたどり着けてとりあえずよかったなと思います。

Dsc_0740 (敗れた里見香清麗)

ーー今日の一局は振り返っていかがだったでしょうか。

里見香 ずっと難しいと思っていたんですけれど、昼食休憩明けにほんの少しだけ指しにくいのかなと思いました。

ーー第3局に続いて連敗となってしまいましたが、次に向けての修正は何かありますでしょうか。

里見香 うーん、そうですね……気持ちを切り替えて力を出しきれるように頑張りたいと思います。