2019年5月

2019年5月31日 (金)

6勝1敗で予選を通過し本戦出場を決めた里見女流四冠にインタビューしました。

Photo_14 (感想戦終了後、別室でのインタビューに応じる里見香奈女流四冠)

――本局を振り返られて
里見 47手目に▲5七銀と上がられたところは作戦負けだと思いました。じっとしていると桂頭を攻められる手が厳しそうなので△6四角と打ちましたが、角が負担になってしまってやっぱり自信がなかったです。それは終盤までずっと続きました。

――予選を戦って見られていかがでしたか
里見 新棋戦で7局指したのですが、対局はあっという間ですね。持ち時間2時間のチェスクロック使用ということで、3時間のストップウォッチ使用と比べるとかなり短く感じました。

――本戦への意気込み
里見 目の前の一局に集中して指していきたいと思います。

――ファンの方へ
里見 苦しい将棋もたくさんありますが、自分の力が出せるように本戦でも頑張りたいです。本戦では持ち時間3時間のチェスクロックになるとのことで、適応できるようにしたいです。(対局過多ですがの問いに)体調も大丈夫です。

Photo_15 (インタビューでは随所に笑みが見られた)

以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。本戦入り最後のいすを争う甲斐智美女流五段-脇田菜々子女流1級の予選7回戦は、6月4日(火)に東京・将棋会館で行われます。お楽しみに。

Seirei201905310101114▲伊藤-△里見香戦は14時47分、114手で里見女流四冠の勝ちとなりました。消費時間は▲伊藤2時間0分、△里見1時間53分(チェスクロック使用)。勝った里見女流四冠は本戦進出を決めました。

Seirei20190531010170 図は14時ごろ、70手目の局面。少し前までは里見女流四冠が持ち直してペースを握ったと見られていましたが、現局面は後手玉が薄くなっており、難解な終盤戦となっているようです。

Photo_10 (朝の里見女流四冠)

Seirei20190531010160 図は60手目の局面。互いに桂を取り合った局面です。ここで伊藤女流三段に選択権があり、▲2六飛や▲2九飛と逃げるか、▲4二とで攻め合うか、岐路に立っています。

Photo_9 (朝の伊藤女流三段)

Seirei20190531010152 12時40分になって対局再開。里見女流四冠は△5五歩と動いていきました。以下▲同歩△同角▲3五歩(下図)までパタパタと手が進み、そこで里見女流四冠の手が止まりました。

Seirei20190531010155

Seirei20190531010151 図の局面で里見女流四冠が9分考えて12時となり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲伊藤1時間13分、△里見46分(チェスクロック使用)。昼食時の注文は里見女流四冠がイレブンのサービスランチで牛肉照り焼き(ご飯半分)、伊藤女流三段の注文はありませんでした。対局は12時40分に再開されます。