2023年11月17日 (金)

第2局は11月18日(土)10時開始

里見香奈倉敷藤花(女流四冠)に西山朋佳女流四冠が挑戦する、大山名人杯第31期倉敷藤花戦三番勝負(主催:倉敷市、倉敷市文化振興財団、山陽新聞社)は里見倉敷藤花が先勝しました。第2局は11月18日(土)に岡山県倉敷市の倉敷市芸文館で行われます。先手は里見倉敷藤花。持ち時間は各2時間(チェスクロック使用)。切れたら1手60秒の秒読み。対局開始は10時。昼食休憩は12時~13時、13時からは施設内の芸文館ホールに移って公開対局となり、それに先立つ開会式が12時45分から行われます。立会人は村田智穂女流二段、記録係は佐々木海法女流1級。

中継は棋譜・コメントを夏芽、ブログを飛龍が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

Eki(倉敷市の玄関口、JR倉敷駅。午前中の雨もやんで晴れてきた)

(飛龍)

2023年11月 7日 (火)

インタビュー

感想戦終了後、別室に移動してインタビューが行われました。
Img_3392□里見香奈倉敷藤花

――昼食休憩あたりの局面について。
 振り飛車側の指し手のほうが難しいとは思っていましたが、難解な形勢だと思っていました。

――勝ちを意識した局面は。
 △5七と(70手目)と寄ったところです。相手玉は一手一手の寄りになり、こちらの玉は詰みません。

――白玲戦終了後、女流王座戦もあって過密な対局日程が続く。コンディション作りについて注意している点は。
 その日の疲れはその日にうちに取るように、しっかりと休むようにしています。

――ファンに向けて。
 例年にも増して準備が大変な中で対局させていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。第2局以降も倉敷で対局できますので、自分自身のコンディションを整え、全力で迎えられるように頑張りたいと思っています。

――今年は大山名人の生誕100周年。そういった節目での対局について。
 改めて大山先生の歴史がフォーカスされると思います。本当に偉大な先生だと思いますので、少しでも近づける将棋を指せればと思います。
Img_3399■西山朋佳女流四冠

――対抗形という戦型は予想していたか。
 あまり予想できていませんでした。一手一手考えていく将棋だったかと思います。

――昼食休憩あたりの局面について。
 すでに厳しくしてしまったと思っていました。端歩を突き越されていたり、▲5六銀(45手目)と出るような余地があったりと、普段の対抗形との違いがありました。そのあたりをすり寄せて考える必要があったかもしれません。割りとずっと苦戦を意識していて、△8七飛(56手目)と打たれていい受けがありませんし、粘りも利かなくなっていると思います。もっと前に危機感を持って指すべきでした。

――最近は里見倉敷藤花と指す機会が増えている点について。
 前例はたくさん出てくると思います。毎回、課題を持って指すことが大事だと思っています。

――倉敷市の印象について。
 倉敷市は景色の美しい場所だと思っていて、挑戦できたらひとつの楽しみになります。今回は初めての場所ではありましたが、山桃花さまには対局設備を整えていただき、ありがたく思っています。

――2局目の意気込みについて。
 次は先後が決まっていますので、それに向けた準備をして、状態を整えて挑めたらいいなと思います。

以上で、本局の中継を終了します。ご観戦、誠にありがとうございました。

(武蔵)

感想戦

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Img_3359(感想戦は仕掛けを中心に検討された)

(武蔵)

対局者が大盤解説会場に

感想戦の前に両対局者は大盤解説会場に出向き、簡単に感想戦を行いました。
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(武蔵)

終局直後

Img_3330(勝った里見香奈倉敷藤花は、鋭い寄せを決めて防衛まであと1勝とした)

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(敗れた西山朋佳女流四冠は、タイトル奪取には連勝が絶対となった)
Img_3333(インタビューは行われず、すぐに大盤解説会場に足を運んだ)

(武蔵)

里見倉敷藤花が第1局を制す

Kurashikitouka20231107010188 三番勝負第1局、▲西山朋佳女流四冠-△里見香奈倉敷藤花戦は14時15分、88手で里見倉敷藤花の勝ちとなりました。消費時間は▲西山1時間39分、△里見1時間35分(チェスクロック使用)。これで里見倉敷藤花は9連覇に向けて大きく前進しました。第2局は11月18日(土)に岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で指されます。また、第3局が行われる場合は、翌19日(日)に同所で指されます。

(潤)

寄せ合い

2023110765

局面は一気に終盤戦になだれ込みました。上図の▲7一飛は銀取りですが、後手玉に迫る早い寄せはありません。里見倉敷藤花は時間を使います。このタイミングで先手玉の寄せられるでしょうか。
Img_3329(清水女流七段は継ぎ盤を動かし、上図から△3七歩を予想する)

(武蔵)

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