11時頃、対局室に飲み物が運ばれました。里見倉敷藤花が黒烏龍茶と特茶、中井女流六段はアイスコーヒー。おやつは両者とも「ハイジ」の「ダックワーズ」という焼き菓子で、朝から両者の控室にそれぞれ出されています。写真は撮影用に別途、同じものを用意しました。 (里見倉敷藤花のおやつ)
◆中井 広恵(なかい ひろえ)女流六段◆
1969年6月24日生まれ、北海道稚内市出身。(故)佐瀬勇次名誉九段門下。女流フリー棋士。1981年、女流2級。2002年、女流六段。
タイトル登場は44回。獲得は女流名人9期(クイーン名人)、女流王位3期、女流王将4期、倉敷藤花3期の計19期。棋戦優勝は10回。
タイトル戦初登場は1982年度の第5期女流王将戦三番勝負で、13歳でのタイトル戦登場は史上最年少。今シリーズは2007年3月以来のタイトル戦番勝負登場。昨年、初タイトル(王位)を46歳の史上最年長で獲得した木村一基九段とは同門で、刺激を受けたと話します。51歳でのタイトル戦登場は女流棋戦史上、最年長。通算勝数676勝は女流最多で、女流史上最多勝利数を更新中です(2位は清水市代女流七段の657勝)。
◆里見 香奈(さとみ かな)女流四冠(清麗・女流名人・女流王位・倉敷藤花)◆
1992年3月2日生まれ、島根県出雲市出身。森けい二九段門下。2004年、女流2級。2020年、女流六段。女流棋士番号は33。
タイトル戦登場は51回。獲得は清麗2期、女王1期、女流王座4期、女流名人11期(クイーン名人)、女流王位6期(クイーン王位)、女流王将7期(クイーン王将)、倉敷藤花10期(クイーン倉敷藤花)の計41期。
タイトル戦初登場は2008年11月の第16期本棋戦の三番勝負。以来、今シリーズでタイトル戦登場51回を数えます。これまでに決着した番勝負は49戦41勝で、勝率8割超。これまでに挑戦者としてタイトル戦に臨んだシリーズは、1度を除いてすべてタイトル奪取を果たしてきました。今シリーズに防衛すれば、本棋戦ではタイトル獲得11期となり、単独1位に立ちます。